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佐山由紀
2023年2月4日 00:04
目が覚めると私Bはよく動いた朝ごはんを作り洗濯物を干した私Aの下着は箪笥の奥にある私Cはよく笑った友人とウォーキングをしながら互いの夫を褒め合いながら子供の受験について語った私Aの夫は友人の評価「は」高い私Aは透明人間であろうが、実在する私Bと私Cは私Aと結託している(B=C)≒A私がベッドに入って眠る私Aは箪笥の奥を漁っている #日記 #詩
2022年7月30日 00:34
どうしようもなく太陽に身をゆだねる「朝日を浴びなさい」と、先生は言った「日焼けはしたくないです」 と、私は言った私の、朝、と先生の、朝、は少しだけ違っていることに気づかずに過ごした夏諦めに似た安堵を枕に乗せて窓から忍び込む街灯が映し出した天井の模様を目を見開いて見る向日葵は日の出を待って東を向いたままでいるが天井はそんなに長くみつめるものではない 心と身体
2022年7月21日 01:15
早朝、たった一羽の鳩の声が大きい私の乳房は揺れるほど機嫌が良いそれからそうゆう日は、やってくる人々が橋を渡る前に車が過ぎるのを待つ時 橋を架けるならなぜ2台分すれ違うだけの幅をもたせなかったのだろうと、人々は踵をならす近所の奥さんはご主人が橋の設計をするという仕事をしていて橋の幅についての話をしていたその饒舌ぶりは砂まじりの熱風だった 私は眠る人