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ふるさとに託す希望

「ふるさと」と呼びたくなる街が私には幾つかある。

第一の「ふるさと」は、
やはりまだ両親の住む実家のある街だと思う。

学生や社会人として暮らした街や、
今休養の為に暮らしている街も、
第二、第三の「ふるさと」にあたる。

どこもかけがえのない「ふるさと」なのだ。


そこで、私のふるさと納税話を書いてみようと思う。


初めてふるさと納税をしたのは数年前。
当時、いまいち制度を良く理解していなかった。

けれど、雑誌に掲載されていた、
・やっておいて損はない
・実質負担額は2,000円
の文字に(物は試しだ!)という気持ちで寄付をした。

しかしワンストップ特例すら、
よく分からなかっていなかった為、
その年はそのまま全額寄付となった。
けれどそれは、お勉強代と思うこととした。



次の年からは、少し仕組みを勉強して、
ワンストップ特例を申請しやすい自治体や、
魅力的な返礼品のある自治体へ寄付をした。

その寄付先には、第一のふるさとも含まれている。
私は某有名ふるさと納税サイト1社からしか、
ふるさと納税を申し込んだことがない。
しかし、偶然にも、私の出身地も掲載されていたのだ。

私はその街に約20年間住んでいた。
だから、特産品として知られている返礼品と
そうでないない返礼品はすぐに見分けがついた。
後者は、(これ、何に使うの?)と思うくらい、
用途が分からない…。


(新規注目品なのだろうか。)
(ニ、ニーズあるんだろうか。)
返礼品を選ぶ部署の方には、ご一考願いたい、
と思いながら、なんだかんだ毎年チェックしている。


ふるさと納税をする際、私は、
ワンストップ特例の書類手続きも重要視している。
こちら側の手続きが簡単なものと、
自治体側の手続きが簡単なものとあるからだ。

一旦、前者のような自治体に出会ってしまうと、
他の自治体との比較を自ずとしてしまう。

今までで一番感動したのは、
ワンストップ特例の記入例がカラーで載っていて、
かつ、記入した紙を三つ折りにし、
同封されていた紙を手順に沿って、
折り紙の要領で折っていけば返信用封筒になる、
という自治体だ。

そうした手続きの一切を外注している自治体らしい。
残念ながら私のふるさとではないのだけれど、
黒潮町の対応は素晴らしいと思っている。

なんと、まぁ。
A4用紙で封筒が出来るなんて面白い!
と思った覚えがある。


最後に、
ふるさと納税の醍醐味は、
「その地域で何にその寄付金を充ててもらうか、
寄付者が選択できること」だと私は思う。

ふるさとに帰れない人にとってこそ、
「ここには、この事業に投資して欲しい」と示す、
当初箱のような機能になる。

だから、私は今年も「ふるさと」への寄付をやめない。


返礼品や控除といった下心があることは、
否めないけれど!
どんどん変わりゆく「ふるさと」とそこに住まう人々を
応援したい。