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凍土のなかのタイムカプセル

こんばんは、といです。
五月一日。
お休みの方もお仕事だった方も今日もお疲れ様でした。

さて、みなさんは、
近い将来、或いは、遠い未来の自分へ向けた手紙を書かれたことはありますか?むしろ、よく手紙を書いている、という方は居られますか?

幸運なことに、私は会社の新入社員研修の折にその機会を得ました。「3年後の自分へ」というタイトルで、どんな自分になっていたいか等を書くのです。
そうして封をした手紙は3年後に唐突に手元に手渡されました。

封を切ると、そこには初々しく、理想を綴りつつも、自分を戒めている私の文字が並んでいました。歯痒く思いつつも、初心忘るる勿れとA4・2枚にわたって書いた文面を大事に眺めたものです。


時を経て、今年の3月末。
私はこれを思い出し、その時抱えていた、独りで抱えられない、堪えきれない、なんとも表現し難い想いを綴りました。


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その時、読んでいた梨木香歩さんの「ピスタチオ」色に似た折り紙の裏に。

そうすることで、それらの想いの全てを凍結保存できたような気になりました。

梨木香歩さんの小説「ピスタチオ」
日本と異なる世界観、死生観を味わえます。
もう一度読みたい一冊です。


ピスタチオ色の自分宛の手紙をあけて、凍土から取り出した私の想いは、今と変わらず真剣そのものでした。
それは、まだまだ先も忘れたくない想いです。


もしよければ、このGW、未来の自分へ宛てた手紙をこっそり書いてみては如何でしょう。


おやすみなさい

とい。

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