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LGBTだから特別じゃない。FTM、トランスジェンダー鈴木優希

僕はLGBT当事者です。

トランスジェンダー、FTMで性別変更を経て今は「男」として生活をしています。

ここまで来るまでの僕、鈴木優希の人生は「性別違和」が悩みの全てだった。

恋愛も仕事も、「性別違和」が邪魔してすべてが迷宮入り。

性同一性障害。

こんな風に生まれてきた僕はこの世で一番不幸だと、すっかり気分は「悲劇のヒロイン」だった。

もちろん、心と体の性が違う性同一性障害の悩みは深い。治療もリスクを伴い、簡単な事ではない。

では、心と体の性が同じいわゆる「普通」の人たちに悩みはないのか?

「性別違和」がないから、この世は楽しいことだらけのパラダイスなのか?

答えは「NO」だろう。

人生はうまくいかないことだらけ。

辛い事の方が多い。

これは世の常。

97年生きている僕のおばあちゃんは、人生は「修行」だという。

辛いのは僕たちLGBT だけじゃない。

この世に中には、性同一性障害じゃない「障害」を持った人もいる。親が、自分が、病を抱えている人がいる。恋愛がうまくいかない人もいる。人間関係で悩む人もいる。

ただここで大切なのは、自分より不幸な人を探すことじゃない。

みんな大変なんだということを知る事だ。

辛いのは僕たちLGBTだけじゃない。男で男でも、女で女でも、みんなそれぞれの人生に悩みがある。悲しみがある。みんなうまくいかない事と必死に向き合って生きている。

だから僕たちも頑張るのは普通の事なんだ。LGBTだからじゃない。ただ悩みの種類が違うだけ。

現に性別を望んだ性に変えた僕だが、悩みは尽きない。

悩みの全てだった心と体の性の違いである「性別違和」は戸籍を変える事でほぼ消えた。

でも、それで悩みがないかというと全然そうじゃない。

性同一性障害が一段落したと思ったら、今度は、40歳の男としての悩みが待っていた。

仕事の事、お金の事、将来の事、家族の事、自分の健康などなど。

それに加えて性別変更をした僕は性別変更と引き換えに背負った身体的リスクとも付き合っていかなかればならない。

LGBTだから、こんな風に生まれてきたから、、、特別辛いんじゃない。

もっとつらい思いをしている人もいる。

悩みがない人はいない。みんな同じなんだ。とここまで来てやっと気づいた。

だから「悲劇のヒロイン」にならないで。心を閉ざさないで。

大丈夫。みんな一緒。



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