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【保育の場から】意外と空気は読めます

毎月、勤務先の一時保育室と横にある保育園合同で避難訓練をします。
もちろん、来ている子どもたちも一緒。

先日は、少し規模の大きな形で行われました。
うちの一時保育室に来ていた子はその日はひとりだけ。
わりと普段からおふざけが大好きな2歳さんです。

大丈夫かなぁ、泣くかなぁ、うろうろ立ち歩いたりするかなぁ。。
さまざまな不安要素はありつつも、やるしかありません。
泣くのも歩くのも仕方ない。
本番のシミュレーションをするのみです。

事前に防災頭巾をチラ見せし、
「みんな逃げるよって言われたらこの帽子かぶって行こうね」
と予告。
(防災頭巾を嫌がる人も多いので)
本人としては「ふぅん」という程度でしたが。

さて、いざ本番。
まずは決められた場所にみんなで集まります。
保育園チームの0歳さんや1歳さんたちの中には泣いている子たちも。
私は、手の足りないクラスのお手伝いをしに少し我々のクラスを離れました。

ちょっとずつ解散になる頃、我々のクラスのところに戻ると。
いつもはおふざけ大好きな2歳さんが、神妙な顔で防災頭巾をかぶり、ちんまりと正座をしたまま動かずに待っていました。

「ずっとこうしてるの、偉いよね」
同僚が話すのを聞いてビックリ。
その後、園長先生からの「お部屋に戻ろう」アナウンスがあるまで、ずっとそのままでした。

部屋に戻るとき、その子に
「言われたお約束守って座っていられたんだね、素晴らしかったねぇ!」
と伝えると、神妙な面持ちのまま
「座ってた」。
そうだね。見事に座ってた。
ちょっと笑ってしまいました。

後で同僚と感心しながら話しました。
基本的にとても賢いから、ここは本当にふざけたらいけない状況だっていうのは、感じるんだろうねぇ。と。
破天荒な方かと思っていたら、ものすごく空気を読む方でした。

子どもたちの本気って、やっぱりすごい。
しょっちゅう感心させられっぱなしです。

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