本屋さんは世界だし友だちだし先生なんだ
昔から大好きなひとり遊びがある。
それは本屋さんのなかを散策すること。
つい先日たまたま仕事を早くあがらせてもらえる機会があり、久しぶりに本屋さんに行った。
結婚してからは、なかなかひとりで思う存分本屋さんを散策するチャンスがない。
気を遣ってしまって、あまりちゃんと見られないから。
散策しがいがあるのは、やっぱり大きな本屋さん。
なんの制約もなかったら、具合が悪くなるまでうろうろしてしまう。
まずは新刊や話題作のコーナー。
へぇ、今はこんなテーマの本が多く出てるのね、など、社会の大きな興味の流れが見えてくる。
そして人文社会系のコーナー。
自分のよく知らない世界のことをもっと知りたくなる。
知らない民族の文化や宗教。
哲学の歴史だけじゃなく、実際に哲学する行為について。
それから人の心の不思議について。
時に、手に取った本が強烈すぎて気づけばずいぶんと読み進めてしまっていたりして。(買えや)
あとは思いつくまま気の向くままに。
レシピ本を眺めて参考になるものを探したり、美味しそうだなとゴクリとしたり。
絶対に作らなさそうな世界のレシピを眺めて旅行を夢想してみたり。
写真集のところで動物を眺めてはマスクの下でニヤニヤ。
アート本のところで美しいデザインのパターンにうっとり。
そしてエッセイや自己啓発本に元気をもらったり、うへぇと思ったり。
あぁ、なんて楽しいのでしょう。
本屋さんを散策していると、世界はなんて広くて深くて知らないことばっかりなんだろう、と目の覚めるような思いがして気持ちいいのです。
世界は広いと感じるのは、不思議な解放感があります。
まだどこにでも行けるような気がするというか。
私にとって本屋さんは、教えてくれて励ましてくれて寄り添ってくれる。
笑わせたりうっとりさせたり感動したり、苦さも教えてくれる。
大事な大事な場所です。
だから、今後も買うのはなるべく、本屋さんに出向いて買いたいな。
思わぬ出会いがある素敵な場所が、いろんな人たちに愛されて続いていくといいな。
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