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【保育の場から】大丈夫、楽しくなるから

新年度となり、保育園に通う特に2歳までの乳児さんたちはしばらく試練のときかもしれません。

新しい環境(部屋)、新しい保育士、知らない子も増えてるかもしれない。
0歳さんにいたっては、保護者の方と離れたことがない場合も。

私の勤める一時保育室は、普通の保育園に併設されています。
だから、朝の保育室の阿鼻叫喚が聞こえてくるのです。

出勤時、2歳クラスにお子さんを登園させるお父さんと遭遇しました。
お子さんは「マンマ~マンマンマンママ~」とずっと泣いています。
しかしお父さんはそんなのどこ吹く風。
お子さんの言う「マンマ~マンマンマンママ~」を声色も含めて真似してウフフと笑っていました。

「大丈夫大丈夫、 まんまも後で食べられるよ~」

…いや、お子さんが言ってるのはそのマンマじゃないですけどね…と思いつつも、お父さんはきっとわかって言っていたのでしょう。

お子さんが泣いている間もずっと、そんなのへっちゃらって感じで機嫌よく、真似したり話しかけたりしていました。

「はーい!行っておいで!楽しんで!」

と、背中を押したお父さん。なんだか素敵だなと感じました。

もちろん、お父さんの胸中はわかりません。
普段の様子も知りません。
だけどね、保護者の方がニコニコして、楽しんで!て送りだせるほうが子どもにもいいんじゃないかなって。

子どもが保育園に慣れなくて泣いて嫌がっても、罪悪感なんて感じなくていいんです。
バイバイのときにごめんねなんて、言わなくたっていいんです。
子どもは余計になんだか悪いことされたみたいな気がしてしまうかもしれない。

子どもは順応しますよ。時間はかかるかもしれないけどね。
集団のなかでいろんな人がいることを知り、いろんな人それぞれの気持ちも知り、成長します。

保育園に預けない選択をしたご家庭なら、それはそれでもちろんいいんですけどね。預ける選択をしたなら、それに胸張っていいんです。

我々も、なるべく楽しんでもらえるように、日々頑張っていますから。また明日もお待ちしています。

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