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【保育の場から】「ごめんね」が言えなくて

一時保育室での出来事。

ある時ふざけながら歩いていたら、悪気はないものの、座っていた子の頭を軽く蹴ってしまった3歳さん。
蹴ってしまったことを指摘して謝るように伝えても、ふざけてはぐらかしてしまいました。
それを職員から叱責されると号泣。

結局、クールダウンで部屋の外に連れ出された後、「ごめんね」を言わされていました。

私は別のお子さんを担当していたのですが、顛末はすべて見聞きしていました。

最終的に「ごめんね」を言うギリギリまで、かなり言うのを渋っている様子で。
言わないと廊下から部屋に戻れないから…という感じに聞こえました。

それを見て私はなんだかモヤモヤ。
謝ったほうがいいのは確かだと思う。
だけど、叱責の仕方で泣いてパニックになったように感じられ、なぜ自分が「ごめんね」を言うべきなのかがちゃんと理解されたのか、疑問に感じました。

その子は普段、本当に言うべき場面では「ごめんね」を言えることもある子です。

私ならどうしただろうか。
どう伝えれば、本人が納得して素直に「ごめんね」を言えただろうかと考えています。

「ごめんね」の意味を正しく理解してもらうことの難しさは、日々感じることです。
謝る必要のない場面でネタのように言う子もいる。
「ごめんね」と言いさえすればいいだろうと理解してしまう子もいる。

なんだかんだ言ってまだ乳児さん。
きちんと理解するのはまだ難しいとは思うけれど、それでも誤った理解のまま放置するわけにもいきません。(と私は思ってる)

まずは、大人がきちんと場面や必要に応じて子どもや同僚に謝る姿を見せることから、かなぁ。
これまた、試行錯誤は続きます。

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