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4人目の男、現る

「企業組合」を立ち上げるのには、最低4人の「言い出しっぺ」が必要。

この4人目が、なかなか見つけられない。
そんな週末・・・

友人が、草刈りをやりたいと連絡してきた。
彼は別のカイシャの人であるが、友人であり、以前一緒に、僕の心に残る仕事を一緒にやったパートナーである。

実は、彼からは数回オファーを受けていたのであるが、実施日はいつも雨。なので、延び延びになっていたわけである。
・・が今日は、「もう雨でもいいから来てちょうだい。」とお誘いした。

最寄りのホムセン駐車場で待ち合わせし、合流して作業場に向かう。
親方に紹介する。双方、心持ち緊張している。・・当たり前か。(笑)

雨が弱く降っているので、作業は様子を見ながら・・ということで合意し、フィールドへ。
小やみになるのを待つ間、僕たちは話をする。

僕 「実は、今年度末をもって、カイシャをやめる。4月からは、新しいこ
  とを始めるよ。」
彼 「え!決めたんですか?」

彼は僕の「経緯」を概ね知っている。

僕 「うん。決めた。家族に話すのは勇気が要ったけどね・・」
彼 「すげえなあ・・・NPOとかにするんですか?」
僕 「NPOは勧められていない。中小企業団体中央会に相談したら、”企業組
  合”のほうが合ってる、ってことになって、今はそれを目指してる。」
彼 「企業組合?」
僕 「まあ、何かやりたい人が、できることを持ち寄って集まって、法人を
  作る、って感じだよ。最低限4人の発起人、そのうち実働が2名必要にな
  る。出資金は5万くらいが相場みたいだ。抜ける時には返す仕組み。」
彼 「ええ。」
僕 「定款を作るんだけど、カイシャの目的としては、草刈りとかで農家を
  助けるってことがまず一つ。
彼 「うん。」
僕 「それと、以前一緒にやった”緑化”。これを僕はあきらめていない
  よ。」
彼 「・・・」

彼の表情が微妙に変わる。
彼の会社では、この緑化に使う資材(商品)が忘れられようとしているが、彼はそれをあきらめきれないのだ。

そのことを僕は知っている。

 「良かったら、一緒にやらない?」


・・さあ、どう出る?

「・・やりたいです。」


返答に時間はかからなかった。

彼もやりたいのだ、心に秘めた思いをカタチにすることを。

こうして、4人目の男が現れた。
案外彼は、「実働2名」の一人になるかもしれない。

これで、条件(案)が揃った。

進むしかないな。(笑)







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