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若い衆 ②

来春に「機構改革」が予定されており、ただでさえイマイチな会社が輪をかけてひどくなる。それが目に見えている。

給料や仕事も先が見えてしまっており、こんなところにいていいのかとマジ思う。

・・彼らはそんな思いを抱えている。
そこで僕は、自分が早期退職・起業したプロセスをじっくり説明した。

・定年まで勤めて、それから再任用になり、給料半分で年金受給までカイシャで勤める・・そんな未来が、自分には全く想像できなかった

・子供の自立まで責任を持つと決めていた。だからそれが果たされるまでは、一所懸命働いて頑張ってきた。ぶっちゃけ子供一人に1,000万かかる

・早期退職・起業にあたっては、家族の理解が不可欠。なので、女房はもとより子供たちにも意見を聞いた。わがままを言うわけだから、退職金は全て女房に預けた。金額は◯◯円。

・自分には「夢」がある。僕はそれを追っている。

あと、

・転職はいいけど、今いくらもらってる?少なくともそれと同じじゃないと、生活が成り立たないよね

・子供は何人いる?今後増える予定ある?

こんな話をしていった。
僕の取った行動が彼らの人生に重なるよう配慮して。

聞いてみると、三人にはそれぞれ温度差があって、

A君 やめたい気持ちは90%。オファーもある。だが迷っている。

B君 やめたい気持ちは60%。資格をとって自立したい。それまでは我慢できると思う。

C君 やめる。とりあえず大型免許を取る。運ちゃんは出来るが、それがゴールじゃない。


奥さん
にはみな、それなりに話をしている模様。

僕が言ったことはまあ、当たり前のことだ。
だがそれを、「経験者」が話し、その上で、

どう思う?話してみ。


outputさせるのだ。

嫌でも考えなければならない。
逃げ場はない。

うーん・・と天を見上げながらも、なんとか言葉を探して、彼らは回答を導き出す。

少し矛先を変える。

この仕事で僕がやりたいことは・・

僕は自分が創造したい未来、つまり、農家さんが草刈りをアウトソーシングすることで、余力を作り、それで農業生産本体を拡大する、って未来を話す。それが来年に一部実現することも。

彼らは深く頷いている。
現場の最前線にいればわかる話だ。

・・ところで君ら、夢はなんなの?


僕は問う。

彼らの夢はいかに。

(続く)

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