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意識しなくてもできることと意識しないとできないこと。

意識しなくてもできることと意識しないとできないことがある。
得意不得意、というやつだ。例えば、絵をかくのが得意な人と得意でない人がいる。私は圧倒的後者だが、絵を描くことが生まれつき上手だったり、楽しんでいる人がいる。絵が上手な人とそうでない人と一体何が違うのだろう?その差をどうやったら埋めることができるのだろう?と考えることもあるが、違いというより個性なのだろうな、と最近分かってきた。その才能にあこがれて、向いていないことを努力の対象とすると、努力しても何もうまくいかない時間がやってきて、悩む瞬間がやってくる。それが、好きなことだったりすると、できないからやめたほうがいいのか?という悩みの渦にますます入ってしまう。そういう時の解決法は人それぞれで、好きなことをやり続けて頑張る人もいれば、好きなことをあきらめて得意なことに集中する人もいる。ここでは「好きなものを、不得意でも続けるとは?」というテーマに対して私なりに考えたことを書きたい。

営業事務関連の仕事をしていたことがある。知らない人と話すこと自体にさほど抵抗感がなかったが、自分が知らない人に対して「これがいいですよ」「こういう企画はどうでしょうか」といった押し付けた提案をすることにあまり良いと思えない自分がいた。自分自身、意見を押し付けられることが大嫌いで、自分の頭で考えてから自分の意志で選びたいので、「相手はこのように押し付けられることをきっとよくは思っていないだろう」とつい考えてしまう。一方で、人と話すことはとても好きなので、営業の「対話する」という側面をあきらめきれず、数年続けてしまったが、営業がやはりあっていないと思ってやめてしまった。

好きなことを続けないという選択をしてしまったわけだが、今思えば、押しつけがましい営業スタイルは、ただそういうスタイルを私が成功する人のイメージとして抱いていただけで、自分に合ったスタイルを探して営業を続ければよかったのだ。好きなもののイメージは時に固定化していて、こうならなければならないという枠を自分で作ってしまう。そして、イメージについていけない自分が悪なような気がして、その思いにとらわれ動けなくなってしまった。自分の考えと背くようなことをしてしまったわけだ。

その決断の先に気づいたことがある。好きなことに対する努力の仕方も人それぞれやり方があるのではないか?ということだ。自分の考えを主張しない営業でも、相手に寄り添って対話し、ほしいものをちゃんと拾える営業になればよいし、変に自分に自信を無くすこともなかったなと。
好きなことを続けるとは、一見簡単なようで実は難しい気がする。好きなものの中には「これが好き!」という理想が眠っていて、こういう風になりたいに一度縛られると、なかなか抜け出せない。もっと気楽に、自分ならこういう風にやりたいなとか、こんなアプローチはどうだろうとか、世界を広げて、自分なりに挑戦したらいいのではないだろうか。

結局、「不得意でも好きなことにどう向き合うか」という問いに対して、
「気楽に挑戦する、自分なりのスタイルを確立する」という少し逃げた結論にたどり着いてしまった。とはいえ、自分なりのスタイルで成功するほうが難しいのだろうか。今まで成功と思われていなかったことを成功者のように語れるように、(Youtuberが世に出てきたように)変わっていけたら、もっと努力は楽になるのでは、と考えている。


挿入画像:ぱくたそ(www.pakutaso.com)

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