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茶道:お茶事の風景。

昨日は、お稽古場の風景を書いてみたので、今日はレベルアップして、お茶事の風景を描きたいと思う。

※ちなみに、私は裏千家でお稽古をしているので、裏千家のやり方で書いている。別の流派のところに行くと、別のやり方でお稽古しているので、書いてある事と違う!となったら、流派が異なるのかもしれない。

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まず、お茶事とは何ぞや?だが、
懐石料理をはじめにいただき、そのあとに炭点前とお茶(濃茶・薄茶の2服)をいただく。その一連の流れをお茶事という。
懐石料理のパートを初座(しょざ)といい、
炭点前とお茶のパートを後座(ござ)という。

本当は、はじめに待合で待機し、軸を拝見し、白湯をいただく、呼ばれたら、手を洗って和室に入ってお床・窯の拝見…といろんな所作があるのだが、いろいろ書いても分からなくなるので、今回は割愛。
懐石料理とお茶についてだけ、今回は語る。

懐石料理

亭主(=お茶を点てる人)の役割になった人が、懐石料理を準備する。
懐石料理というと、敷居が高そうに感じるが、特別な料理スキルが必要なわけではない。
旬の野菜を使って和食を作る程度で、はじめはよいと思う。

料理の種類は、向付(と飯碗・汁碗)・煮物・焼き物・小吸物・八寸・香の物と湯斗である。フレンチみたいにたくさん運ばれてくる。
料理がたくさん出てくる上に、お客さんが食べ終わらないと次を出せないルールなので、気を使って、客側も焦って食べる。
私は、食べるのが遅いので、毎度必死でかきこんでいる。
着物を着てお茶事をするのが通常なので、少し緩めに来ていくのがポイント。

お茶

濃茶と薄茶がある。
先に濃茶をやって、のちに薄茶を出す。
濃茶はお湯を少なめに入れて、とろっとした状態で飲むのが通常だ。
今は感染症対策でやらないが、通常1回に3服分を点てて、回し飲みをするスタイルをとる。
薄茶は茶杓1杯分に半尺のお湯(=柄杓の半分)を入れて、お茶を点てる。
裏千家では泡立てた後、茶筅で表面をなぞって泡を小さくする。
表千家ではあまり泡を点てず、泡がないところが三日月のようになるのが良いとされている。
濃茶のほうは表と裏で、違いがあるのかわからない。。

お茶のたて方一つとってみても、流派によってやり方が違っていて、
違いを考えてみると、面白い。

お茶事のお茶パートは普段のお稽古とほぼ同じことをする。
お道具の拝見を留置き(=道具を出しておいて、お客さんに後で見てもらうこと)として、問答をしないこともある。
問答とは、お点前で使用したお道具に関してどこのものか聞くことである。これが鬼門で、お互いに使っているお道具のことを知っていないと、使用したお道具を褒められない。
個々の問答でうまく答えられるように、お茶碗や棗のことを勉強しておくといいのだが、お点前に頭がいっぱいでなかなかそこまで手が回っていない。。

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ざっとお茶事のことを書くと、こんな感じだ。

すべてを語れているわけでもないし、私自身、知識不足のところがあるので、勉強ができてアウトプットができる形になったら、また文章にして記載できたらいいな、と思っている。

お稽古場の風景(=お茶事でいうお茶パートの練習)についても、こちらに記載しているので、興味があれば読んでみてください。

※『新版 茶道文化検定公式テキスト 3級 茶の湯がわかる本』 P76~81を一部参照しながら執筆しています。






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