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「君は大丈夫だよ。おもしろいもん」
本の感想
「君は大丈夫だよ。おもしろいもん」誰になんと言われようとも、途中退場はしない。いらないといわれるまで書くだけだ。あの時の彼女はもういない。ならば自分で自分を鼓舞するだけだ。大丈夫、君は面白い。
東京行きの新幹線の中。この章を読んだとき、私は一人、思わず涙を流した。
わたしも、「だいじょうぶ」という言葉のおかげで、今日まで生きてこれた気がする。
この世には、どれだけ稼げているか、または、どれだけ仕事ができるか、で人権を決める人がいる。
そして、そんな人達は決まって、非常識なことを、常識のような顔でする。
遠いむかし、自分がどんなにがんばっても人としての資格がないように思え、夜の道頓堀の橋の影に隠れ泣いていたとき
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「ゆきちゃんは、大丈夫。ゆきちゃんが、幸せにならなきゃおかしい。」と本当に信じきった顔で言ってくれた友人がいた。大丈夫な理由も全く揃ってはいなかったのに。
彼女は優しく、いつだって私に同等に接してくれていた。困っていたら行動でも助けてくれていたし、彼女と話すたびに、私も人だったんだ、という事を思い出させてくれた。
そんな彼女がくれた「大丈夫」という言葉にすがりながら、私も今日までなんとかやってこれた気がする。
新幹線の窓からの暖かい日差しが、優しく感じる。本当に今すごく幸せなんだろうな、と思った。私は読んでいた本を一度たたみ、その友人がこれからも幸せであるよう、新幹線の中から、そっと願った。
好きな言葉
他にも好きな言葉がいっぱいあったので、箇条書きでメモしたいなと思う。自分用にも。
桜って偉いよね。ちゃんと飽きられる前に、ちるんだから」
「でもさ、つまんない大人の話をきいてあげることも、まともな大人の役割だとおもうよ」
なんであんなことをしてしまったんだろうという後悔の連続ばかりだ。でもそうであっても、日々生きていくしかない。
ドキドキしない日常を一緒に過ごしていけることを、人は愛し合っているって言うんだよ。
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