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ビートルズに、シェイクスピアに、 エリオットに。記者発表での委員長の言葉。

メリークリスマス🎄
 
クリスマスの朝、目を引いたのは
「長引いていた
英国と欧州連合(EU)の通商協定をめぐる協議が
ついに合意に至った」
と言うニュース。 

(ジョンソン英国首相と
欧州委員会のライエン委員長のお写真は
NHK WEBよりお借りしています。)

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201225/k10012783181000.html

英国のジョンソン首相はこの合意を
「カナダ式の包括的な合意」
「この国の雇用を守り、英国の製品を
EU市場で無関税のまま、
数量制限もなく売れるようにする合意」
「この国の企業が今まで以上に
欧州の友人たちと取引できるようにする合意」
と説明。 

スクリーンショット 2020-12-25 6.18.43

 
問題もありそうですが
まずは合意に至って、
胸をなで下ろしている方も多いのでしょうね。
 
印象的だったのは、欧州委員会の
ウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長の記者発表での言葉。

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長い交渉を
「Long and winding road」
(ロング・アンド・ワインディング・ロード)
と言う、有名なビートルズの歌詞を引用して
「長く曲がりくねった道だったが、
その分だけ良い合意に至ることができた」
と述べたのです。 

それだけではなく、
「英国の友人の皆さん、
別れはなんと甘い悲しみなのでしょう」
と言うシェイクスピアの
「ロミオとジュリエット」のセリフを引用。
 
そして、 
「T.S.エリオットの詩から一行借りるなら、
『私たちが始まりと呼ぶものは
しばしば、終わりでもある。
そして何かを終わらせることは、
何かを始めること』です。」 
と述べたのです。
 
四年間の交渉の締めくくりに
EUを脱退していく英国の文化の
大切な言葉を使って
こんな風に表現できることが
素晴らしいと思いましたし、
驚きました。 
 
そして、文化の一部である詩歌が
こんな場面でも普通に使われて
聞いた人たちが(人によるとはいえ)
「ああ、あれはあの言葉だな」
とわかる、と言うことにも
ヨーロッパの文化が深く、
人々の生活に根ざしていることも感じました。 
 
世界中の人々が
今年はいつもと違うクリスマスを
過ごしていますが、
どうぞ今日の日を穏やかに過ごされますように。
 
今回も最後まで読んでいただき
ありがとうございました。 
 
メリークリスマス 
 
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北海道の両親が送ってくれた
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