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止まらない参考図書の旅〜読むビートルズ・ツアー〜

電子書籍原稿を書いている時は
自分の記憶やメモだけに頼るのは危険なので
インターネットや参考図書で
情報収集をしたり、確認したりします。

近日出版予定の
「1997~英国で1年暮らしてみれば~Vol.5」
の中では
リヴァプールに旅した時のことも書いています。

地図を見ながら
「ひとりビートルズツアー」
もしたので、
参考図書も集め、調べものをしつつ
読んでいたのですが・・・・・
お、面白すぎる。

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決してビートルズ本を書くわけではないので
そこまで読まなくても
いいのかもしれませんが、
読み始めると、もう面白くて、止まりません。
(だから余計に書くのに時間がかかったのですが、^^;) 

書籍は最初は図書館で借りて読んでいた本も
あまりに面白くて手元に置きたくなり、
購入したものもあります。
 
「リヴァプールに行って
実際に関連する場所を歩いたから
情景が頭に浮かびやすくて、つい感情移入する」

ということもあるのですが、
関わっている人たちそれぞれの
ストーリーも面白い。

(ビートルズのこととは無関係のことであっても)
 
ビートルズのプロデューサーだった
ジョージ・マーティンの本を読んでいると
レコードの売り上げを伸ばすための
苦労話も出てきます。

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「コメディを録音してレコードを作る」
という当時画期的なことをやって見たり、
今と違って「出来上がった効果音」がなかった頃は
「行進の音を出すために、
箱にコークスを入れて振ると、
最後は振っている人が
コークスの粉で黒くなった」
などという苦労があったり。
 
ビートルズの写真家であり
ビートルズの髪型・ファションなど
スタイルにも影響を与えた
アストリット・キルヒヘアの本は
以前読んだものの新版が出ていて
そこにはジョージ・ハリスンとの
最後の会話についても書かれていました。

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2001年の11月にはジョージが
アストリット自身も2020年5月に亡くなっているので
感慨深いものがありました。
 
この本で印象的だった
エピソードの一つが
ビートルズが1960年に
ドイツ・ハンブルクに遠征していた時
ジョージが17歳で
酒場でライブをしていたことを理由に
英国に強制送還された時のこと。 

他のメンバーと離れて
たった一人で丸2日かけて
リヴァプールまで
帰らなくてはいけなくなったジョージは
一人でそんな長旅をした経験が
なかったのです。

彼がハンブルクから帰る日、
アストリットと
当時ビートルズのベーシストだった
スチュアート・サトクリフと
ジョン・レノンが
ハンブルク駅にジョージを送ります。

車中では
ジョンとスチュアートが
リヴァプールまでの道順を
なんども何度もジョージに教えていたとか。
 
アストリットが
駅の売店でサンドイッチやリンゴなどを買って
その紙袋を渡すと、ジョージは
泣き出しそうな顔をしていたと言います。
 
「プラットフォームにぽつんと立って手を振り
汽車に乗り込んだジョージは、
まるで10歳の少年のように小さく見えた。」
 
「アストリット・キルヒヘア ビートルズが愛した女」
(小松成美、角川書店
http://amzn.to/3cmE3X8)
 
当時の情景が目に見えるような描写に
引き込まれました。
 
その他、ビートルズとも関わりがあった
「リヴァプールの恋人」
シラ・ブラックの関連で
「バート・バカラック自伝」にも
手を出しましたが、
「すごいエピソード」の嵐でした。

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それぞれの本を読みながら、
時代を超えて
旅をしているようでした。

調べもののために読むときは
「端から端まで丁寧に」ではなく、
「必要な情報を探して」なので、
もう少し時間ができたときに
改めてじっくり読み返したいな、
と思っています。
 
今回も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
 
*電子書籍新刊
「1997~英国で1年暮らしてみれば~Vol.4」
http://amzn.to/3crWs6s

次のVol.5は近日出版予定。

決まりましたら、改めてお知らせしますね📘

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