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第97回 評論家の机上論ではなく、経験に裏打ちされた打ち手を「これでもか!」というぐらい書き殴っています

20万部突破の『夢と金』は、日本人全員が読まずに通り過ぎてはいけない一冊だ!

『夢と金』をなぜ書こうと思ったかの話をします


今日は発売1カ月で20万部を突破した『夢と金』の話をさせていただこうと思います。

「本の内容」というよりも、「『夢と金』を書こうと思った動機」とか、「『夢と金』に込めたメッセージ」といった、裏側の部分です。

正直に白状すると、僕、しばらく「ビジネス書」からは気持ちが離れていたんです。

「オンラインサロンで書けばいいや」と思っていたし、あと、『映画 えんとつ町のプペル』の公開前から、「共感」の奪い合いには飽きていて(というか、先が無いと思っていて)、「創造」に全振りしようと思ったんです。

そして、その考えは間違いじゃありませんでした。

“海外かぶれ”していて嫌ですが、「日本で獲得した共感」が、海外に行くと完全にリセットされるんですね。

これ、情報として仕入れているのと、現場で思い知るのは全然違って、ホント、「日本の有名人です」とか言ったところで、「オッケー。キミは何ができるの?」という話になってくる。

逆に、作品(強いIP)を持っていると、今度は日本以上にリスペクトされて、いろんな人が集まってきて、いろんな話を進めやすくなる。

ニューヨークでミュージカル『えんとつ町のプペル』のプロジェクトが進んでいるのもソレが理由だし、まだ言えないけど、他にもいくつか海外のお話をいただいています。

それら全ては「創造」から始まっています。

そういう場面を何度も目の当たりにしているので、どうしたって、「創造するぞー!」というモードになるわけです。

「作品!作品!作品っ!」と。

なので、ビジネスノウハウ的な、生き方指南書的なモノはもうオンラインサロンやvoicyだけにとどめて、残りの時間は創造に全振りする感じで生きていたんです。

知識不足で夢を諦める姿...黙って見ているのが耐えられなくなった


ただ…

創ったら創ったで、そこに子供達が来てくれるわけじゃないですか。

世間のイメージはどうか知りませんが、僕って子供からメチャクチャ人気者で、彼らとは色んな話をするんですね。

先日も小学生の子から「宇宙で活躍するロボットを作りたいんですが、どうすればいいですか?」という相談を受けたんですけども、
それが全く澱みの無い目で、「実現させる為には何をすればいいんだろう?」と本気で考えてるんですね。

当然ですけど、そこを目指すなら「いい学習」を受けなきゃいけないし、「いい学習」を受けるなら、それなりにお金がかかる。

ならば、「このお金をどうやって用意しようか?」という会話を親子でした方が、より具体的じゃないですか。

この時、お金の作り方が「アルバイト」という選択肢しか無い人と、100の選択肢がある人とでは、大きく差が出てくる。

子供だけの話じゃないですね。

僕は芸能の世界で生きているのですが、芸人も役者もアーティストも、お金のリテラシーが低いから、背負わなくてもいいリスクを背負っているし、諦めなくても良い夢を諦めている。

要するに、それらを黙って見ているのが耐えられなくなったんです。

「何やってんだよ」と。

「お前、その夢は捨てなくてもいいだろ」と。

才能不足で夢を諦めることはあっても、知識不足で夢を諦めるなんてバカみたいじゃないですか。

もっとエグいことを言うと、知識不足で命を落とすなんてバカみたいじゃないですか。

これ、知識不足で夢を諦めたり、知識不足で命を落とした人は、当然、「知識不足」だということに気づいてないから、「この夢は諦めなくて済んだ」「この命は落とさなくて済んだ」ということに気がついてないんです。

気づいてないんです。

もう「詰んだ」と思って、白旗を挙げちゃうんです。

「違う! 詰んだと思っているのは、知識・選択肢を持ち合わせていないオマエだけで、この状況はまだ詰んでない!」という場面を、これまで何百回も何千回も見てきて、

田舎に帰っていく表現者をたくさん見てきて、
子供を貧しくしている親や先生をたくさん見てきて、

「もう、いいかげんにしてくれ! お願いだから、そんな終わらせ方だけはしないでくれ」となったのが今回です。

挑戦される方や、子供の挑戦を応援したいお父さんお母さん、そして学校の先生に読んでいただきたい

タイトルにある「日本人全員が読まずに通り過ぎてはいけない一冊」というのは、『夢と金』を読んでくださった幻冬舎の見城社長の言葉です。

最新刊『夢と金』には、日本の現状と、僕の怒りと、いつまでも繰り返される悲しみと、「今ならまだ間に合う」というエールと、評論家の机上論ではなく、経験に裏打ちされた打ち手を「これでもか!」というぐらい書き殴っています。

どうか、挑戦される方や、子供の挑戦を応援したいお父さんお母さん、そして学校の先生に読んでいただきたいと思います。

そして、読んだならば、お友達にオススメしていただけると嬉しいです。

西野亮廣

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