苦手打破!算数の文章問題!
特に、算数や数学では、文章問題を苦手とする子どもが多く存在します。
受験では当然配点が高くなる部分であり、これからは「思考力」重視の時代になることを考えれば、できるにこしたことはありませんよね。
また、文章問題は算数や数学を勉強する上で、欠かせない問題です。
論理的に考えたり、周囲の人とのコミュニケーションをとったり、物事を計画的に進めたりするうえで不可欠な力を、文章問題を通して得ることができます。
多くの親御さんが悩んでいるかもしれません。
時間が十分に取りやすい夏休みこそ、お子さんの勉強を改善する良い機会です。
是非参考にしていただき、価値ある夏休みにしてほしいです。
文章問題がなぜ解けないのか?
算数の問題を解くプロセスを紐解いてみると、
問題を読んで理解する
式を立てる
解く
という3つのステップに分かれます。
勉強と現実とを関連させて考えていくと、
現状を把握する
方法を考える
解決する
文章問題を苦手とする多くの子が、「1」と「2」でつまづいている場合が多いです。
上の3ステップを手順通り進めていくことで、解ける問題が増えますよ。
また算数や数学は、「なぜ勉強するのか」と疑問を抱きやすい教科です。
しかし、実はこれからの人生を生きていく上で、欠かせない能力を身につけている教科なのです。
上の3ステップは、日常生活で頻繁に考えることですよね。
だから算数を充実させることは、『考える力』を育てることにつながります。
現状の算数教育
「計算力=算数力」と勘違いされている方も多いです。
もちろん、計算がよくできることは、問題を解く際にもたくさんの利点があります。
しかし、計算力ばかりを伸ばしても、算数の力は限界があります。
先ほどの3ステップで言うと、計算力重視の勉強は、「③」だけを繰り返しトレーニングしているだけです。
これからの時代は、AIが多くの分野で台頭していきます。
その中でいくら計算力をつけたとしても、AIにも同じことができます。
「③」だけを繰り返すトレーニングは、謂わば『指示されたことだけをやる』ということになりがちです。
機械的に行っているだけでは、本当の算数力は身につきません。
また学校の算数では、「速く・確実に・正確に」が合い言葉のように使われています。
ですから、子どもは速く解こうとする節があります。
もちろん、速く解くことも大事なことです。
ですが、その結果、速く解こうとするあまり、問題をきちんと読まなかったり、十分に考えずに答えを出したりすることにつながっています。
多くの子どもたちが引っかかりやすいのは、次のような問題です。
正解は2個です。
しかし、問題を速く解こうとする子は、3-2=1と計算し、「1個」と答えます。
これはちゃんと読めばとっても簡単な問題ですが、最初の2つの数字を見て、その後を読み飛ばして計算してしまう子が、多いのなんの。
だいたい半分くらいの子は、文章問題を最後まで読んでいません!
「そんなに?」と思うかもしれませんが、それくらい最後まで読まずに答えを出してしまうことが多いです。
苦手を克服する3つの秘訣
① 速く解けたことを褒めすぎない
「すぐにできて、すごい」「速くできたね」と繰り返し褒めていると、速く解くことを良いことだと思ってしまいます。
そうなると、文章に出てきた数字を拾って式をつくるようになります。
このような思い込みをさせないことが一番です。
むしろ、文章問題をじっくり考えること、を心がけさせましょう。
それこそが、算数の力を磨くことであり、考える力を磨くことでもあります。
普段の何気ない会話かもしれませんが、子どもに与える影響は予想以上に大きいですよ。
② 問題を「音読」
本当に?と思うかもしれませんが、一番効果があるかもしれません。
声に出して音読させてみるだけで、ほとんどの子が文章問題を解けるようになります。
1回でダメなら、何度も読ませましょう。
回数を重ねるごとに、どんどん理解していきます。
③ 式を立てる練習をする
計算をすることが目的ではありません。
大切なのは、最初に紹介した3ステップの①と②です。
問題文を理解し、式を立てることが、考えることの基本となります。
いろいろな問題を考えさせて式を立てることで、問題を理解するコツを身につきます。
まとめ
はじめでも述べましたが、算数は生きていく上で一番必要な教科かもしれません。
それくらい、考える力が身につきますし、生活の中で活きる力と言えます。
特に文章問題は、生涯を支える力となります。
そういう視点で見ていくと、子どもの躓きも大切な部分となります。
是非参考にしてみてください。
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