初期スタートアップ経営者が人事を入れるタイミングに迷わないようにする。
はじめに
株式会社C(シー)はこの度、iFundより資金調達を実行いたしました。「次世代のHR、人事をつくる」というミッション実現を目指し、クローズドで提供していたシリーズAまでの1人目採用人事サービス「ツクチム」の正式リリースをはじめとした事業拡大と組織体制の強化を目的にしています。
自己紹介
はじめまして、株式会社Cの井端と申します。ファーストキャリアは、スタートアップ業界から考えると珍しい"小学校教諭"を選び、その後リクルート、数年のパラレルキャリアを経て今の会社「C,Inc.」を創業しました。
今メインで進めているサービス「ツクチム」は3つ目の事業となり、1つ目は約2年リリースできずに頓挫、2つ目のセナカインターンは1ヶ月でリリースして今も運営しておりますが、更なる成長を目指して生み出したサービスになります。
キャリアの軸としていずれの起業を見据えて、最も重要な営業と事業開発の経験を軸に、人と組織の関係にずっと関心があったため、採用支援及び人事立ち上げの経験をつけていきました。(採用は営業とブランディングのバランスだと思っているタイプです。)
リクルートで営業コンサル経験を積み、その後HR系スタートアップにて事業開発、累計約300社のSMB、エンタープライズ企業への営業&採用支援、約10社のスタートアップ/中小企業の人事立ち上げ等を経験させていただきました。AI利活用が好きです。
初めての起業は人事を入れるタイミングを決めるのが難しい
ピーター・ティールは、著書「ゼロ・トゥ・ワン」の中で、「創業時がぐちゃぐちゃなスタートアップはあとで直せない」という「ティールの法則」について語っています。
初期の経営者は「何でも屋」です。
経営戦略の立案と重要な意思決定を行いながら、資金調達や財務管理にも奔走します。プロダクト/サービス開発とマーケティングを主導し、自ら営業活動や顧客対応にも携わります。人材採用や組織づくりに尽力し、法務やコンプライアンスにも目を配ります。
日々のオペレーション管理をこなしつつ、投資家や外部パートナーとの関係構築も欠かせません。これら多岐にわたる業務をバランス良く遂行し、会社の成長を導くことが求められます。
多くの初期フェーズの経営者は、プロダクト開発やマーケティング、営業といった直接的に事業成長に繋がる業務に時間を割きます。そのため、採用の仕組みづくりや組織設計といった基盤構築にまで手が回らないことが殆どです。
その結果、なかなか事業拡大フェーズに移行できておらず、組織運営の仕組みが不在の企業が出来上がります。そして初期の組織作りが不備のまま進むと、30名前後の規模に達した際に組織の問題が顕在化します。
とは言っても初めて組織づくりをしていく方に上記の文章がそのまま刺さることは少ないです。
ただ参考になる点としては、シリアルアントレプレナーの方々は「できるだけ早めに人事を採用している」ことを推奨していることが、下記のような記事でも語られています。
こう考えると「やはり早めに人事を入れればいいのでは?」と感じると思います。とはいえそんな単純な話ではなく、現実には難しい意思決定です。なぜならば初めて組織を作っていく起業家からしたら、組織づくりの失敗の原体験がないからです。
そのため「初期の人事って具体的に何にバリューを出してもらえるのか?」と疑問に感じ、どうしてもコストセンターになってしまう不安を拭えず、採用の意思決定が遅れることが殆どだと思います。そもそも自社に合い、初期メンバーに必要な経営者視点を持っている人事担当がそもそも少なく、ジョインいただくのも容易ではない点もポイントになっています。
とはいえ採用起点で人事採用のニーズは始まっていく
とはいえ、初めての起業であっても、明確に人事のニーズが出始めるのが「採用」です。そのため採用業務、タスクを切り渡して実行してもらう形になり、そういったご経験がある方を探します。
しかしここでよく発生するのが、「あれ?採用だけ任せても意外とうまくいかないな?」というケースです。
今回上記について詳しく書くことは避けますが、弊社のサービス「ツクチム」はシード期を抜け始めたスタートアップ経営者を対象にしているニッチなサービスのため、採用担当に求める具体的なニーズは下記のような悩みを持たれていることが多いです。
贅沢な悩みに聞こえるかもしれませんが、このように考えている経営者は多いです。そして、ここに前章のような心情も加わってくることで、
「自分(経営者)と同じ視座を持ち、気を抜くとコストセンターになってしまう危機感を持ってもらいつつ、自分の中で採用の優先順位がどうしても下がってしまう時があるため、そこを見越して仕組みを整えてどんどん自走してくれて、採用目標を達成し、組織拡大において起こる問題を先回りして対応してくれるとなお良い。」
初期スタートアップの経営者は、そんな役割を担ってくれる人材を求めています。(本当)
C,Inc.は採用代行ではなく、経営者視点を持つ1人目人事を提供します(リーズナブルに)
このような経営者が抱える難しい課題に対して、私たちは向き合います。
ツクチムは、既存の採用媒体や基本的な採用代行(RPO)のようなソリューションではなく、異なるアプローチを提供しています。
私たちは「経営者視点をもつ1人目人事」の役割を担うサービスをご提案します。それがツクチムです。
スタートアップの採用ニーズからご支援を始め、採用目標の達成を第一に、組織力を上げていく施策も並行して進めていき、シリーズA到達時での専任人事の引き継ぎを行う"バランス力"を大事にしています。
既存のサービスとの大きな違いは、シリーズA前のスタートアップの予算感(月額10万〜)に合わせられるように、人×AIというハイブリッド体制を取っている点だと思います。(経営者視点をもつフロント(人事)と、その裏側でタスクを効率よく実行するAIデジタルワーカーがフロントを支える設計)
ツクチムの紹介
どんな企業向けのサービスなのか(導入タイミング)
ツクチムが提供すること
ツクチムで経営者の目線を持つ1人目人事の役割を担い、採用戦略の策定、実行支援、採用基盤の構築などを行います。 フルコミットの人事と比べ低コストで必要な支援を実施するため、小規模組織からのジョインが可能です。(ジョインのタイミングは実際にメンバー2名〜30名程度 ※業務委託含む)
ロードマップ作成(←期間限定で無料)
ツクチムのコンセプトはわかったけど、どのようにジョインしてくれるのか。経営者視点をもつ1人目人事として、事業目標達成のために何を行うのかを整理して目線合わせを行います。メンバーとしてジョインし採用/人事を推進
採用媒体予算0円でもOK。採用目標の達成を最優先とし、リファラル、直接、SNS、採用媒体などあらゆる手段から採用手法と体制をつくり、自走する仕組みを構築月額10万〜でジョイン可能
経営者視点をもつフロント(人事)と、その裏側でタスクを効率よく実行するAIデジタルワーカーによって低コスト・高カバー範囲を実現シリーズA到達時に専任人事へバトンタッチ
専任人事を入れられる規模になったらスムーズに引き継げる準備を当初から進める
実際に重要になってくるチーム体制や提供範囲についてはまとめきれなかったので、今後のnoteで詳しく解説してまいります🙇
<他の特徴>※各支援企業様のニーズに合わせてご提供
採用経路ポートフォリオを重視
具体的にはリファラル/直接採用の比率を全体の30-60%にすることを目安に支援並行的な組織基盤構築
採用活動を通じて得られたデータや洞察を基に、組織の持続的成長に必要な基盤づくりを同時に進める。これにより、急成長期特有の「採用は進むが組織が追いつかない」という課題を未然に防ぐ社内人事アドバイザー体制
広範にわたる人事範囲に対応すべく、フロント個人で経験がない内容でも元メガベンチャー、シリーズB人事責任者、コーポレート全体のHRBP担当などの方々が迅速にアドバイスAI利活用までサポート
人を採用するのかAIで一部置き換えるかの視点で支援。開発まで実施可能
何を目指しているのか
具体的なキーワードは「withAI」です。
上記のミッションをもう少し深ぼると「テクノロジーを駆使し、人がやるべきこと、AIがやるべきことを定義しワークフローを構築していくなかで、新たなHR部門の業務や在り方を提案する」と考えており、3年前後での達成を目指しています。
私たちがこのマーケットに挑戦している理由は2つあります。
一つ目は、超高齢化社会、労働人口減少などといった避けられない国内のマクロトレンドの影響です。スタートアップや中小企業などの慢性的にリソース不足の企業においても、AI利活用のニーズはより高まっていくと考えています。
人材サービス市場においても、あらゆる産業において人材不足が深刻化していくことで、人材需要が高まるであろうことが挙げられていたり、アウトソーシング市場においては、企業における人材不足を背景として、社内人材はコア業務に向かっていき、自社の人的資源(リソース)では対応しきれない業務をアウトソーシングする企業が増加していくであろうことも挙げられているため、勝負するマーケットとしての面白さは大きくあると考えています。
二つ目は、私をはじめとするC,Inc.のメンバーの得意領域であり、関心があある領域であるためです。
人や組織がより良くなっていくために、
・AIへのアウトソースを強化し、人がやるべきところに注力する
・従業員のスーパーマン化
などの話を、事業を通して実益を得ながら検証を回していけるこの時代にワクワクしています。
社内には既にAIエンジニアが複数名いる状態で、いずれは裏側のタスクをほぼAIワークフローで自動化していくことも考えています。
社内で積極的に試していることもあり、ご支援先から自然とそのお話が出て、人事から染み出してそのまま営業、マーケをご支援するケースもあり、素直に面白いなと思っています。
次世代のHR、人事をつくるために、私たちC,Inc.がテクノロジーを駆使し、人がやるべきこと、AIがやるべきことを定義しワークフローを構築していくなかで、他のコア業務すら支援できてしまう、新たなHR部門の業務や在り方を考えていければと思っています。
今後に関するビジョン
ロードマップ+統合SaaS+AIデジタルワーカー(詳細は伏せます)
HRツール、サービスを中心としたビジネスパートナー開拓
お客様、パートナー、初期の支持者の皆様への感謝
いずれにしても企業初期から弊社サービスをご利用いただき、採用・人事立ち上げを行っている企業は、「初期から人や組織の重要性を理解している」という点から見ても、利用いただいている私が言うのは変ではありますが、尊敬の念が絶えません。本当にありがとうございました。
ご支援を通してより良い提供の方法が理解できたり、実際に求められていることの解像度が上がったりしたことで、弊社の今があります。
HPのロゴに並んでいる企業様はそういった面でもお勧めできる企業様です。ぜひ転職先候補としても眺めてもらえると幸いです。
C,Inc.にぜひジョインしてください!
ここまでお読みいただき誠にありがとうございます。
今の弊社のタイミングは、山を登り始めたフェーズです。先々週に経営会議を行い、今後3年間の進み方についてメンバーの目線を合わせているぐらいのタイミングです。
「次世代のHR、人事をつくる」というミッション、「中小企業のAI利活用のお手本の企業になる」と言うビジョンに興味がある方
HR×AI(デジタルワーカー)に興味がある方
小規模から人事としてジョインして企業の成長を後押しすることに興味がある方
これらに興味がある方、ぜひお話ししましょう!(業務委託・副業OK)
主に初期スタートアップ経営者を対象とした無料壁打ちを実施します(〆切:10月25日)
この度の資金調達を機に、ツクチムでは経営者・人事責任者の方々を対象とした無料壁打ち相談会を開催いたします。本企画では、採用や人材育成、組織づくりに関するお悩みについて、自分が直接ご相談に乗らせていただきます。No準備で大丈夫です。気兼ねなくお申し込みください。
【お申し込みフォーム】
https://tsukuteam.studio.site/kabeuchi2410
初期スタートアップ経営者や採用候補者向けのウェビナーを予定
近日中に、初期スタートアップ経営者や採用候補者向けのウェビナーを複数回予定しております。ご興味ある方は下記のフォームより一度ご登録いただけますと幸いです。
※参加決定ではなく、実施のタイミングでご連絡させていただくフォームになります。
ありがとうございます!いただいたサポートは書籍代に充てさせていただきます。(本が好きなので)