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【Legacy/ Oops】2児のパパがレガシー復帰して大会に出た話

こんにちは、「ひらこ」と申します。

2児のパパで普段はDiscordでチマチマ遊んでおりました。

今回、たまたま妻から外出許可権をいただいたので念願のレガシー大会に復帰。なぜか準優勝とポイントゲットで帰ってきました。

今回は復帰にあたって組んだデッキと組んだ背景、大会レポートに加えて反省点を綴りたいと思います。

◆組んだデッキ

組んだデッキはモダホラ3で大幅アップデートした「Oops! All Spells(ザ・スパイ)」です。

モダンホライゾン3の黒いボルトランド2種により、黒1マナ源の確保が容易になりました。

黒1マナがあれば《暗黒の儀式》での加速や《欄干のスパイ》たちの黒シンボルが確保できるため、大幅な1キル率の安定に繋がりました。(ただし5割は超えない)

旧式ですがOopsの記事は下記でまとめておりますので、よろしければ読んでもらえると嬉しいです。

◆組んだ背景

背景は3つ、全部個人的なものです。

  1. 予算が多くない

  2. 練習時間を確保しにくい

  3. 最速が好き

順番に説明します。

①予算が多くない

子どもが産まれてから趣味に割ける予算がグンと減りました。

強制的に減らされたというよりも、「カードに金かけるくらいなら大学資金貯めるわ!」という感じに考え方が変わってしまったからです。

そうなるとデュアランだの《ライオンの瞳のダイアモンド》だのを買うのは非常にハードルが高くなります。

レガシーをやらないという選択肢はなかったのでデッキが大幅に絞られました。

②練習時間を確保しにくい

子どもが産まれてから趣味に割ける時間もグンと減りました。

これも「カードで遊んでるくらいなら子どもと遊ぶわ!」という心境の変化です。

そのため、相手に合わせて対応を変えていくようなデッキよりも、我を通し切るようなデッキの方が(おそらく)練習時間は短くできるだろうと考えました。

さらに、サイドボードや相手の対応策といった情報収集のウェイトが実践練習よりも勝率に貢献するようなデッキを選びました。

こうした背景により青白コントロールやデス&タックスは候補から外れました。

③最速が好き

予算少な目で練習時間を短くできるデッキは相当絞られます。最後の背景は「速いデッキが好き」なことです。これが1番なのかもしれませんが。。

◆デッキはこんな感じです

デッキリストは下記の通りです。

2024年7月末時点での著名なリストよりも大幅に価格は抑えられています。

今回は採用カードの紹介などはしないため「何でこんなカードが?何で入ってないの?」といった内容には触れないようにします。(最後に反省で話すかもしれません)

◆それでは大会レポートです

◆概要

参加人数は26人程度、5回戦の後は上位8人によるシングルエリミネーション、優勝したらプレイ・ブースターとやらのボックスがもらえる。(個人的にはポイントが欲しい)

◆1回戦:セファリッド・ブレクファスト(後手)

後手でハンデスし《有翼の叡智、ナドゥ》が入ったセファブレと判断、その後キル。

《コーの遊牧民》を置いたので、先手2キル読みで《陰謀団式療法》で《セファリッドの幻術師》指定、案の定2枚落ちる。その後《意志の力》1発を撃たせてスパイコンボ。

自分より相手が速いと見てハンデスから入った判断が功を奏した例。何が何でもブッパでは芸が無い(というよりも初手で決まる札では無かったので変化しただけとも言える)。

◆2回戦:最後の審判(先手)

先手1キル。この時点でデッキ分からず。サイドには《ゴブリンの放火砲》を2枚仕込むだけ。

後手、1キル1枚待ちでキープ。《Underground Sea》を置いたりしてノーアクションのため「妨害札ばかりで決めに行けない青黒リアニメイトかな?」と思って自分も力を貯める方針へ。しかし《ジャック・オー・ランタン》だの《記憶の旅》も引いて「…」となってきた所に《最後の審判》が飛んできた!
変則ルートだったのか相手は少考。こちらは手札から《記憶の旅》が唱えられるか確認。そして着地された《タッサの神託者》に対応して《記憶の旅》をキャスト。

こういうのが決まると「あ、今回はSE行けるかな」という気になっていく。

◆3回戦:グリクシスデルバー(とさせて下さい)

先手1キル。

後手は《不毛の大地》2枚と《目くらまし》の構えで、まな板の上のコイ状態、《老練の学匠、タミヨウ》の奥義が飛んでくることも分かっていたので、煮るなり焼くなり好きにしてもらった。ただし《思考囲い》は奥義を使わせてからハンデスすればよかった。

先手は自分が7枚キープ、相手が6枚キープで、いきなり《不毛の大地》2枚でこちらの土地を破壊してくる。手札に違和感(打ち消し墓地対策無いやろ)を感じたため、《否定の契約》バックアップのもとスパイコンボ。

「悩むフリ」さえブラフになることを学んだ。ポーカーじゃねぇか。

◆4回戦:ID

◆5回戦:ID

3位通過。IDするか検討中は他の卓の人と喋っちゃダメということを知った(隣の卓の人、すみませんでした)。

◆SE1回戦:グリクシスデルバー(3回戦目の人)

先手、1キル1枚待ちで7枚キープ。土地が来ないので《欄干のスパイ》をクリンナップで墓地へ送る。その後逡巡して《否定の契約》3枚と黒マナを引き当て、《欄干のスパイ》を釣り上げる。相手は《意志の力》3枚で対抗。3枚目の《否定の契約》を見て唖然。

2ゲーム目、《否定の契約》のバックアップのもとスパイコンボ後手1キル。

その後、向学のために《記憶への放逐》なる新サイドカードの存在を知る。

本来はエルドラージ用のカードにも見えるが、こちらの《タッサの神託者》《ゴブリンの放火砲》《水蓮の花びら》が止められるので、そりゃ入れるよね。

◆SE2回戦:デッドガイエイル(とさせて下さい)

後手1キル札、《悲嘆》を《儚い夢》でブリンクされるお約束。《欄干のスパイ》《地底街の密告人》を落とされたが1枚しかない《再活性》を引いた。(なお、相手の札には《再活性》があり、私を自爆できたらしい)

後手1キル札、4マリして《フェアリーの忌み者》を探された。(これには反省がある)

先手、あまりにも酷い札だったのでマリガン、相手は悩んでキープしたのでゼロマナ墓地対策なし(《ダウスィーの虚空歩き》かな?)とみて1キルできるまでマリガン、手札5枚で1キル札でキープ。これは上手く行った例。

◆決勝:ナドゥ(と分かったのは大会後のリスト見てからだった)

後手、いきなり《魂標ランタン》置かれた。基本的に置き物系の墓地追放を何とかする術はほとんどないため詰み。

先手、相手2マリガンで自分は《否定の契約》のバックアップキープで1キル。

後手、相手余裕の7枚キープ、こっちは《ナルコメーバ》込みの辛い1マリキープ、《意志の力》2枚を使わせても《苛立たしいガラクタ》だの《魂標ランタン》だの飛んできてノーチャンスになった。

◆対戦時の反省

というわけで反省です。

①ナドゥとセファブレは区別できるか?→できそうだが断定して良いものか

1回戦の2ゲーム目と決勝戦3ゲーム目において、どちらも初手で《コーの遊牧民》を唱えました。

《意志の力》のピッチコストには《有翼の叡智、ナドゥ》や《思案》が切られていたため、対戦中は区別できませんでした。

しかし、もし考えられるとすれば、決勝戦1ゲーム目で設置された《魂標ランタン》と《機能不全ダニ》。

これから「セファブレのメインには入らないから、このデッキはナドゥの可能性が高い」と判断できたかもしれません。

実際に後でセファブレの直近のリストを確認したところ《魂標ランタン》はサイドボードにあるリストばかりだと分かりました。

コンボにスロットを割いているためと思われます。

つまり決勝戦において1ゲーム目でナドゥと判明し、3ゲーム目の《陰謀団式療法》で《意志の力》と宣言すれば1枚落ちていたことになりました。

リストの傾向から決勝戦1ゲーム目で、対戦相手はナドゥを使っていると判断して戦って良いでしょう。

②可能な限りマナを出してコンボを決めること

SE2回戦2ゲーム目において、《フェアリーの忌み者》で追放されて負けを喫しました。

しかし手札には6マナを捻り出す余力があったため、出しておけば《ジャック・オー・ランタン》と《記憶の旅》で躱わすことができました。

《虚空の力線》などの墓地対策でないなら、マナを潤沢に出した上でコンボする方が良さそうです。

◆デッキに対する反省

①100点ハンドでも悩むフリ

即断即決をしがちな性格のため、100点ハンドだとノータイムでキープを宣言してしまいます。

しかし、自分がOopsを使っていると相手にバレたとき、ノータイムでのキープは相手にバックアップ込みの1キルハンドだと悟られてしまいます。

どうせ悟られるなら1キル1枚待ちなどのように1キルできない事情があるかのように振る舞った方がマシ。

相手の思考を逆算して嵌めにいくのは机上のテストでも十分できます。

実践ではなくテストでも技術を磨けるのはOopsの魅力。

この技術は十分に練習する価値があるでしょう。(それができるならポーカーで良いのでは説がありそうですがいったん無視します)

②《ゴブリンの放火砲》では不適なケースがある

当時の私のサイドボードには《ゴブリンの放火砲》が4枚入っていました。

黒単色の弱点は「置き物系墓地追放呪文を躱わしにくいこと」です。

《虚空の力線》《ダウスィーの虚空歩き》を躱わすには《大群への給餌》などで破壊する他ありません。

青なら打ち消しやバウンス、緑なら《活性の力》のように、少なくとも黒呪文よりも軽く唱えられます。

で、あるならば置き物系墓地追放は無視して他の勝ち手段に委ねた方がコスト軽く勝利できる可能性が高くなります。

それ故の《ゴブリンの放火砲》だったのですが、問題がありました。次の2点です。

  • 1キルしたとき相手のデッキが分からないため「墓地対策」対策に適したカードを入れられない

  • 青系デッキへの対策になりにくい

順番に説明すると、

まず前者「1キルしたとき相手のデッキが分からないため「墓地対策」対策に適したカードを入れられない」について、

モダンホライゾン3前の黒緑スパイでは、相手のデッキが分かる前に1キルをうっかり決めてしまったとき《基盤砕き》1枚を入れる手段がありました。

とりあえずの《虚空の力線》対策です。

しかし、黒単にはそれができません。

《基盤砕き》が強いのは《召喚士の契約》によるサーチがあり、実質5枚体制がとれていたからです。

そのため《大群への給餌》や《ゴブリンの放火砲》を1枚挿したところで効果は比較的薄いでしょう。

後者「青系デッキへの対策になりにくい」については、

モダンホライゾン3より追加された《記憶への放逐》の影響です。

エルドラージ用の対策カードではあるのですが、ついでのように刺さります。

そのため《ゴブリンの放火砲》を対策札で対策される事態になります。(さらに《否定の力》もありうる状況では《ゴブリンの放火砲》を追加の勝ち手段として適当かという疑問も残ります。)

せっかくなら、そのような対策札を躱すような作戦を取りたいですよね。

◆最後に:次回はどうするか

次回、大会に参加するとしたら9月、禁止改訂後になります。

《悲嘆》が禁止対象になるのかどうかでサイドボードが変わります(《神聖の力線》の有無など)ので、9月になるまでは新しいカードを買ったり試したりすることは控えようかなと考えています。

9月も大会に出られることを願い、今回はここまでにします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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