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シリーズ合計MAU100万超のゲームアプリを保有する子会社取締役の1年間の歩み


吉田-前回の投稿はオーテ株式会社の取締役に就任してまもなくの頃でした。それから約1年を迎える早瀬さんに詳しい仕事内容やオーテ株式会社についてインタビューしたいと思います。よろしくお願いします!

早瀬-よろしくお願いします!がんばります!(笑)

現在の仕事

吉田-取締役に就任され、早瀬さん自身は具体的にはどんなことを?

早瀬-オーテ側の代表に創業者の大森さんと手塚さん、僕がアイモバイル側の代表という感じで、PLの管理とアイモバイルへの報告業務をしています。アイモバイルのボードメンバーへは定期的に会社や売上・営利の状況等を報告しています。

今は小さい組織なので重要なKPI(UA・マネタイズ・アプリのリテンションレートとか)は全てみています。
あとは組織・環境づくりも大事な仕事です。オーテの業績を拡大するためにどんな人が必要かというところから考え、オーテに入ってもらった後にもその人達が当事者意識を持って自分の責任領域を伸ばすことに集中できるような、組織・環境づくりも自分の役割の一つだと思ってます。

吉田-様々なプロジェクトを各部署や立場の方々と進めていく上で、大事にしていることや考え方はありますか?

早瀬-オーテはもともと大森さんと手塚さんが2人でやっていた会社です。24時間365日休みなく働いて、多くのユーザを楽しませるようなアプリを作ってきた。でも、自分達はサラリーマンなのでまったく同じような働き方はできないし、営業利益が伸びたからといってその分がそっくり給与に反映されるわけではない。

吉田-なるほど。。

早瀬-だから、自分達は2人がやってきたことを“組織”でカバーできるようにしないといけない。稼働できる時間内で伸ばしていかないといけないから、その意味で“強い組織づくり”がとても大切だと考えています。
また、自分はアイモバイル側とのパイプ役として管理部や経理部(仕事を巻き取って頂いている部署)など、様々な人と関係構築しています。そのうえでは“敵を作らないこと”ということも重要だと思います。

KPIの重要性


吉田-この1年を振りかえっていただき、大変だったことを挙げるとしたら?

早瀬-引継ぎをしなくてはいけない状態の中で、組織作りをしながら営業利益を上げていく必要がありました。引継ぎ・組織作り・営業利益、この3つを両立しなくてはいけないっていうのは、プレッシャーだったし、大変だった。。

吉田-それを乗り越えるための解決策は何かありましたか?

早瀬-オーテに就任後、最初の半年間じっくり時間をかけてKPIを整理したことですかね。
改めてオーテのビジネスモデルをかみ砕いて、売上・営業利益を伸ばすために持つべきKPIは?そのKPIに対してどんな施策を打っていくのか?ということを整理することに多くの時間をかけました。

吉田-どうやってその整理を?

早瀬-経営陣の大森さん・手塚さん、技術の藤崎さんと何度も壁打ちする時間をとってもらい、KPIシートを組み立てていきました。

特に同じアイモバイル側の社員であり、技術サイドの調整役を担ってくれた藤崎さんの存在は大きかったです。。僕がざっくりしたKPIシートを作成して、それを元に藤崎さんと話しながら修正していきました。ランチでもMTGでも本当に何度も何度も付き合ってくれました。

一人でもそれなりのものはできるかもしれないけど、オーテに係るメンバー全員が納得するものを作れたのは藤崎さんの助けがあってこそだと思ってます。オーテ買収タイミングから藤崎さんが一緒に入ってくれたのは本当によかったし、うれしかった。

吉田-半年間かけて整理していくって相当な労力がかかりましたよね…

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早瀬-大変だけどやってよかったというか、やるべきことだと思います。オーテはどこを目指すのか。そのために何をするのか。その施策がどのKPIに紐づいているのか。施策を進めるためにどんな人がどれくらい必要なのか、などが整理される。

吉田-向かうべき方向や道筋、追っていくべき数字目標を共有しておくとメンバーも動きやすいですよね。迷わないというか。

早瀬-今後もブラッシュアップはしていくつもりだけど、今の時点では完成度の高いKPIシートができたと思います。メンバーに目標達成のために当事者意識をもってやってねって言っても、口頭だけの説明だとなかなか伝わらないよね。そういう時にもお互いに納得できるKPIがあることで伝達が楽になると思います。

また、売り上げが下がった時や伸び悩んだ時に“立ち返れるもの”としても役に立つと思ってます。

吉田-でも、様々な数字をデイリーで追いかけるって大変ですよね。。

早瀬-はい。そこも力を入れたところで、KPIに紐づく数字はRPAを使って取得しデイリーで確認できるようにしてます。これは手塚さんが仕組みを作ってくれて今も日々アップデートしてくれてる。みんなにはその数字を毎日みておいてねって言ってます。

KPIについてはそんなところですが、
オーテ買収から1年で何よりも意識したのは

当人である僕が圧倒的な“熱量”でやりきること。

M&Aは僕も初めての経験ですが、買収した会社の役員とそこに配属したアイモバイルのメンバーが交わりながら組織を作っていきつつ、利益も伸ばしていくってのは中々大変なことです。
それを達成するために誰が一番動かないといけないかっていったら、絶対僕(M&Aの当人)なんですよね。

取り仕切る人がなあなあでやっていたら、成功するはずがないということは買収当時から思っていました。

精神論みたいになっちゃいますが、営業利益が上がるのか、みんなが付いてきてくれるのか、この事業に魅力を感じてくれるのかというのは僕自身の「熱量」…と「業務量」にかかっているはずだ!と思って働いてました。ブラック企業っぽいけど…(笑)

それに勝るものはないというか。さっきの質問の解決策といえるか分からないけど、誰からみても「あの人、圧倒的にやってるな」と思われる状態じゃないと、みんなもついてきてくれないと思う。

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吉田-なんか、泣きそうになるんですがーーーー!!!(笑)

早瀬-(笑) 社内外問わず、成功しているビジネスや事業の上に立っている人は「良い意味で異常(頭がよくビジネスセンスがあり、知識や経験が圧倒的にある人)」だと思いますが、自分は少なくともそうではないので、業務量でカバーする部分は必ず必要になってくる。センスがある人がめちゃくちゃ働いてるなら、僕はもっと働かないと。今時っぽくないですけど、僕の中では大事にしてる考え方です。

吉田-この一年間でうれしかったことは?

早瀬-それはもう成長したことですね!
自分もそうだし、関わってくれてるメンバーも事業も。
冒頭でも言ったけど、小さい組織なのでチームメンバー一人一人に責任領域を任せています。みんな当事者意識がすごく高い。小さいからかもしれないけど、そういう組織になっている(ことが嬉しい)。自分のチームだからこそ、みんなの成長を感じるのは素直にうれしいです。

オーテの課題


吉田-現時点のオーテの課題はどんなものがありますか?

早瀬-たくさんあります。(笑)
オーテは今「変化」の時だなと思ってて。この1年間は、大森さんや手塚さんが作ってきたものを僕らの組織で”マーケティング”してきたという風に思っています。KPIとしている eCPM もあがったし、ユーザーの獲得も上手くいった。組織も大きくなって、売り上げも利益も上がりました。

そもそもマーケティングを得意とする会社(アイモバイル)っていう自負もあるし、自分もそれが得意分野なのでやるべきことをしっかりやって成長させることができたとは思っています。ただ、そんな中で露呈したきたのが、アプリディベロッパーとしての自覚と意識の低さ

吉田-つまりはどういうことでしょう?

早瀬-僕も含めて、オーテのメンバー一人一人がアプリディベロッパーとしての意識がまだ低いと思う。サービスの黎明期を体験していないからというのもあるけど、そもそも自分たちのアプリに対しての理解が疎くて、ユーザの理解が足りてない。
アプリディベロッパーというのは、ユーザーがいて初めて成り立ちますよね。ユーザに楽しんでもらうためのサービスだし、ユーザの理解をもっとしないと次のステップには行けない気がしてます。

吉田-確かに、アプリを支えてくれるユーザがいるからこそのサービスだから、ユーザ理解は何よりも重要な気がしますね。

早瀬-はい。例えば、UXに関する知識が組織に足りてないのですが、それを補完するためにいろんな人が関わっていくと、ちょっとずつUXが崩れていく可能性がある。ユーザーは些細なことでも「あれ、前と違うな」となってしまうし、そういうのにすごく敏感で-1点でもアプリから離れてしまう。

そんな時、オーテのメンバー1人1人がユーザーを理解しようと意識していれば「なんか変じゃないかな?」ってその時点で潰すことができるかもしれない。逆にたくさんの人の目を通せるのは”組織”になった今だからできることなので、みんながディベロッパーとしての意識をもって、知識や経験を上げていけば前より良くして行けると思っています。

あとはブランディング。ユーザに対してのブランディングはもちろんですが、求職者(採用)に対してのブランディングです。
「パズルde懸賞シリーズ」を運営していますって今言ってもあまりイメージがわかないよね。

吉田-失礼ですが・・・確かに。汗

早瀬-オーテってこういう会社だよねってイメージできるようにしていきたいです。会社としてのブランディング次第でユーザがハマってるゲームとして知り合いにお勧めできるようになるだろうし、オーテに集まってくる人材も変わると思う。
今後は注力していきたいですね。

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組織に求めること・オーテの今後


吉田-今後事業が拡大していった先には組織も大きくしていきたいっていう思いはありますか?

早瀬-もちろんです。オーテの成長と共に、組織内で新しい事業を作ったり“変化”していきたい。その“変化”があるとみんなも飽きないと思う。大きくするために必要であればいろいろな選択肢を考えていきたいです。

吉田-まさに最近は新しいメンバーが増えていっていますが、改めてチームメンバーに求めることは?

早瀬-人間性の部分でいうと、やっぱり素直な人が良い。あとは負けず嫌い。できないことをそのままにしておく人は良くない。

あとは排他的な雰囲気は苦手なので、自分の組織はそういう感じにしたくないと思ってます。オーテは感じのいい人が多いなって思われるようにしたいです。当たり前ですが良い人だなと思われる方が仕事がうまく進むので、そこで損をする人にはなってほしくないです。

吉田-それはそうですね。

早瀬-能力的に求めることは、データを読み取る力。オーテの良い部分だと思ってるんですが、データドリブンな組織です。データをみて仮説を立て、施策を考えられる人になってほしいと思ってます。あとは重複するけど、アプリディベロッパーとしての意識を持ってもらうこと!(自分にいいきかせるように...)

吉田-オーテとして大切にしたいこと・考え方ってありますか?

早瀬-KPIに忠実であってほしいですね。そのために整理したものだから、大切なことかと。

あとは、「ユーザファースト」であることかな。自分たちのアプリを遊んでくれているユーザがどんな人で、どうして遊んでくれてるのかもっと理解を深めていきたいですね。ユーザの解像度が上がれば意思決定のスピードも上がると思っています。

吉田-今後どんな会社にしていきたいですか?

早瀬-「パズルde懸賞」シリーズにはユーザがたくさんいます。そのユーザ数と会社とかアプリの知名度があんまり比例していないので、そこをどうにかしていきたいですね。

”オーテといえばあのアプリのこんな会社”という感じでビジュアルが思い浮かぶように。一般の人や同じ業界の人がそういうのを連想できる会社にしたいです。

吉田-組織の中の人に対してはどうでしょうか?

早瀬-バイプレイヤーズみたいな集団にしたい。一人一人が専門的な知識を持っていて脇役でも活躍できるし、主役にもなれるような感じ。副業とかが当たり前になってる中で、外から声がかかる人達で構成された精鋭部隊にしたいですね。

吉田-今後どういうアプリを展開していきたいですか?

早瀬-グローバルに通用するアプリを出していきたいです。クラシックパズルアプリ(ナンプレなど)は海外でも大きな市場があるので。

あまり知られてないですが日本はパズル先進国なんです。雑誌があんなに発刊されてるのは日本くらいみたいだし、日本発祥のパズルもたくさんある。
日本のカルチャーである“パズル”を世界に広めていきたいですね!

最後に意気込み!


早瀬-一番上のポジションで組織を”引っ張る立場”になるのは初めてでして。今までは誰かの右腕で働く機会が多かったです。

自分は、学生時代(中学・高校・大学)でもヒエラルキーの一番上の方ってタイプでは無かったです。組織を引っ張っていく立場ということで、初めてのことで自分自身に対して不安も期待もあります。

……だから…がんばりたい…!!!!!!(奥底からの吐息交じりでw)

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吉田-気持ち伝わってきます!(noteでこの温度感が伝えきれないかも…泣

早瀬-会社としてはもちろん、中にいるメンバーが“なんか目立ってるな”って思ってもらえる組織にしたいし、やっぱりそっちの方が楽しい空気になると思うんです。
そのためには、僕自身がしっかりリードしていかないといけないことだと思うんで、意識して頑張っていきたいと思います。

今のオーテはほんとに最高なメンバーが集まってるって心から思っています。このメンバーとならもっともっと上を目指せます!

吉田-今後のオーテの成長が楽しみです!本日はありがとうございました!

\おまけのひとこと/


パズルde懸賞シリーズは、懸賞品だけでなく、パズルが好きな方も十分楽しめるクオリティで展開していますので是非遊んでみてくださいね!

※懸賞品は公正に抽選して当選者の方々へ発送してますので、ご安心くださいませ


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