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学校教育と組織開発と都道府県巡りと

立教大学大学院LDCに入学して、あっという間に8か月が経ちました。あえて経営学研究科で学ぶ選択をしましたが、一方で教育の専門性も深めていければと思い、入学当初から(いや、入学する前からかな)、兵庫教育大学教育政策リーダーコースに所属する岡崎 エミさんと定期on-line勉強会(といっても、1on1の情報交換会)をコツコツと続けてきています。

先日は初めて勉強会らしく?「組織開発」というワーディングに興味を示してくれた7人ほどの兵教大の院生の皆さんと一緒に、「学校教育×組織開発」というお題で2時間ほど、意見交換会を行いました。事の発端は、兵教大の皆さんが先日、フィンランドに視察に行った際、組織開発の観点をインプットしてきた、というところから始まるのですが、勉強会当日はその際に現地アテンドをしてくれていた方もフィンランドから参加して下さいました(グローバル!)。



2時間という時間は本当にあっという間。多くの院生が「自律した学校」を研究テーマとして掲げており(この各々の研究テーマを聞くだけでワクワクする)、その実現に向けた一つのアプローチが組織開発なのではないか?という問いにたどり着いていて、だからこそ自分自身の稚拙な組織開発とは?という話に対しても、グイグイとご自身の研究テーマに引き付けて考えてくださっていた姿がとても印象的でした。

組織開発において、立教大の中原淳先生は「①見える化」「②対話」「③未来づくり」を基本の3ステップとして位置付けています。対話の重要性は学校教育の中でも幾度となく出てきているところですが、勉強会の中では、「見える化」の部分に着目し、いかに建設的で未来に向けた対話になるかのキートリガーが「見える化」の部分にあるのではないかと議論を深めます。それは大きな意味では、現在のスクールミッション・ポリシーの見える化から始まり、EBPMの議論に帰着しつつ、いまの学校の枠組に囚われない視座・視野の導入や、それを実現する多様性の確保などを織り交ぜることで、対話の質を高めていこうといった話でした。

その他、あれやこれやと議論は様々な方向に動いていきましたが、少なくとも短い時間の中でわかったことは、やはり学校教育と組織開発の相性はとても良くて、でも、学校の独特な文化の中で、その活用の仕方はもう一捻りが必要ということ。今後、その要素・要因が何であるのかを、より明らかにしていきたいなと思い、「またやりましょうね。」という言葉とともに勉強会を終えました。



勉強会の終わりは、旅路の区切り、ということで、先日の福島行きから、その後、佐賀→長崎→熊本→福岡と巡って、on-line勉強会@島根に戻ってきました。

佐賀にちゃんと行ったのは2019年のコロナ禍前ぶりかな。あれから4年。本当にたくさんの要素が進化していて感動しました。着実に歩みを進めてきている。

長崎の五島列島は初めての訪問。想いのある町長と教育長に感化され、ここから始まる未来を想像した。

そして、熊本は益城町へ。ここは2016年の震災ぶりだから、実に7年越しの再訪。あの時、ボロボロになっていた神社も建て替えられてきれいになっていた。ちょうど町づくりの会議をしていて、益城も未来に向けて、着実に動き始めている。

合間合間で、現地で久しぶりな人たちともたくさん会って近況をアップデート。いろいろあったね。



コロナ禍があけて、地域・教育魅力化プラットフォーム(CPF)では本格的に都道府県教委向けの伴走支援事業を動かし始めています。推進の原動力は昨年からCPFにジョインしてくれた高橋 洋平たかはっしー。そして、この4月からは、宮城は気仙沼の加藤 拓馬くんも遠隔で合流。気仙沼の知見を全国へ、という観点だけでも心強いし、何より東北メンバーと一緒に事を動かせることもとても嬉しい。

佐賀の現地アドバイザーも兼ねる門脇 享平かどわっきーも事務局兼務なので、男・男していますね。佐賀に行ったときは、対面でみんな揃ったので、ボートを出して、ワカサギを釣りに出かけました。笑。楽しかった。かどわっきー、良い機会をありがとう。

全国各地の現地アドバイザーも含めて賑やかにやっていますが、まだまだ小さなチーム。でも、それぞれの個性を発揮しつつ、目の前の未来を変えにいっています。そして、ここから始まる未来はきっと力強い。そう信じて、今日も全国を駆け巡ります。



この事業においても組織開発の視点はきっと欠かせない要素。学校を支える教育委員会はどのような組織であるべきなのか。まだまだ探究は続きます。

科学知を磨き、実践に繋げる。道半ばですが、地道にコツコツ積み上げていきたいと思います。エミさん、良き機会をありがとうございました😊引き続きよろしくお願いします!

※写真は、ワカサギを釣りに行ったはずなのにフナが釣れたよ、の図。笑。ぜんぜん釣れんかったわ。

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