浸食

ほんの些細なことが心に留まってしまう時

自分の価値を他人任せにしていることに気付く

自分自身を認めることも褒めることもせずに否定してしまう

善い人の振りをして自分を傷つけて

放たれなかった言葉たちは行き場を失い彷徨っている

「ほんの些細なこと」はどんどん膨らみ主張し始める

脳内エンドレス支配

やがて閉じ込められた言葉たちは暴走を始める

それは血流にのって細胞を傷つける

戦おうとしない心は疲弊し

抗おうとしない身体は浸食される

そうして病は作られる