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日本語で読めるゲーム学習ブックリスト2023

はじめに

前々回前回のnoteでは、ゲームや学習に関する知識・理解が少ないと、学びに適したゲーム制作ができない…ということを書いてきました。
今回は、教育・学習用のゲームを制作するために学んでおくとよいブックリストを作成しましたので、こちらでも紹介しておこうと思います。

私の立ち位置(前提と言い訳的なもの)

おそらくこれを公開すると「○○が含まれていない」というお叱りがくるのではという恐れをいだきましたので、先に私の立ち位置を書いておこうかと思います。

私は教育工学という領域の中でゲーム学習(Game-based Learning)を専門としており、おそらくゲームと学習に関するインプットの割合は2:8くらいで学習よりだと思われます。ゲーム会社に所属して、ゲームを制作したことはありませんが、ゲーム学習の教材はデジタル・アナログ双方で10以上の開発・監修経験があります。

ということで、エンタメがメインで学習要素もある…というゲームではなく、明確な目的を持って学習効果を上げることをメインとしたゲームの開発をしたいという方に向けた非常にニッチなブックリストとなります。

日本語で読めるゲーム学習ブックリスト2023

修士課程のころに東大でお世話になった中原淳先生(現立教大学)の研究室では、合格が決まった際に読んだ方が良い文献リスト(200冊くらい?)をいただきました。もちろん入学後は論文をガンガン読むことになったのですが、論文を読むためにはある程度知識の下地が必要ですので、修士入学前の導入学習としては良かった思い出があります。私は特にゼミなどを持っている教員ではありませんが、最近ゲーム学習研究に関心をお持ちの方も増えているように思い、この分野について学びたい方のために日本語で読めるゲーム学習に関連しそうな文献をまとめてみました。

あまり数が多くなると(読むのもまとめるのも)大変ですので重要な文献が多々漏れているのは承知で私の好みで50冊に絞っています。前提のところでも書きましたが、教育を中心に据えて、ゲーム学習のことを知りたい向けの内容になっています。

特にゲーム史やデジタルゲームデザインは余り得意ではありませんので、もし数冊だけ読むならこの本の方がより入門向けだ。というご意見などありましたらぜひコメント欄などでお知らせください。

最初にブックリストを作成したのは5年以上前ですが、今回改訂をしてみたところ日本語で読める文献の数はその頃よりもかなり増えたなという印象でした。また数年単位では更新していきたいと思いますので、その頃にはどんなラインナップになるのかご期待ください。



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