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Listen to Earnという新しい稼ぎ方

ゲームをしながら暗号資産が稼げる「Play to Earn」や、移動した距離に応じて暗号資産が付与されたり、移動する時に履くシューズ(NFT)を売買することで暗号資産を運用できる「Move to Earn」が話題になりました。

ここ最近アメリカで話題になっているのは、こちらの派生系である「Listen to Earn」。暗号資産の運用としてだけでなく、新しいコミュニケーションの方法としても注目されています。

Listen To Earnとは?

「Listen To Earn」は、音楽やインターネットラジオを聴きながら暗号通貨を稼ぐことができるWeb3.0アプリケーションに向けたプロジェクトです。

最近こんなニュースがありました。

ポッドキャストを聴くとビットコインがもらえるように
FountainとBitcoin企業ZEBEDEEの新しい契約により、ポッドキャスターは主要な暗号通貨で視聴者に報酬を与えることができるようになります。

ZEBEDEEの最高戦略責任者であるBen Cousens氏は声明で、「この提携により、我々は決済分野だけでなく、一般的に新しいタイプのビジネスモデルと経済活動を支援します」と述べています。

https://decrypt.co/119874/you-can-now-earn-bitcoin-listening-podcasts

サービス内容としては、Listen to Earnは、ポッドキャスターとその視聴者の間に直接的なリンクを作り、リスナーが1分ごとにビットコインを獲得できるたり、逆にポッドキャスターにリスナーが暗号通貨の投げ銭をできたりするようです。

また、リスナーは、毎日1時間ポッドキャストを聴くことで報酬を得ることもできるそう。

コミュニケーションの精度を高めるのに役立つ

こういうサービスを聞くと、つい「稼げるのか」という面ばかり注目を浴びてしまいますが(タイトルもそんな感じにしちゃいましたが)、企業と顧客のコミュニケーションをより密なものにするために役立つ試算もあります。

Listen to Earnのビジネスモデルは、高額な広告キャンペーンの代わりに、実際に聞きたいと思うリスナーにだけ、暗号通貨という形でお金を使うことができます。つまり、CMのような広告枠を買って不特定多数に情報を発信するのではなく、ラジオ番組のような閉ざされた空間の中で、ポッドキャスターを通じて企業とファンがコミュニケーションをとることにより、そのお礼(報酬)として暗号通貨を付与することができるので、必要な情報にだけ費用を発生させることができます。

これだけ聞くと、
・YouTubeみたいに、現金じゃダメなの?
・意見のお礼にギフトカードあげる、とか前からあったけど?
と思ってしまいますが、おそらく現金より生々しくないデジタル通貨のイメージが重要だったりするのかなと。また、ギフトカードだと貰ったら何かを購入するだけですが、暗号通貨であれば買うだけでなく、増やす、違う通貨にする、など他の使い道があることで流通性が高いことがポイントなのかなと思います。

「お金が情報、この場合は音声と同じようにシームレスに動くと、可能性が広がります。私たちは、Fountainと一緒にポッドキャスティングの分野でその意味を開拓できることをうれしく思います」とZEBEDEEの最高戦略責任者Cousens氏は述べているそう。

今までの発想と、新しい技術の組み合わせにより、新しいサービスが生まれるのは、とても面白いですね。こういった手法が流通すれば新しいビジネスチャンスが生まれたり、新しい職業が生まれたりするので、そういった未来を想像しながらこれからも注目していきたいと思います。

おまけ:注目のListen to Earnサービス15個


1位のSlicethepieは、音楽に関する、オンライン最大の有料レビューサイトの1つです。

座って音楽を聴き、それについてのレビューを書くと、提出したすべてレビューに対して報酬を得ることができます。

いくらもらえるかは、レビューの質や音楽のカテゴリーによって異なりますが、レビュー1件あたりの平均支払額は0.10セントです。10ドルを獲得したら、PayPalアカウントへの送金をリクエストすることができます。

Slicethepieは、「音楽」そのもの以外にも、例えば「レコード会社」や「アーティストの衣装について」などにもフィードバック、レビューすることができます。口コミ、ファンの意見という活動に参加しながら、お金を稼ぐことができる新しいプラットフォームです。

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