#6 ひとつのワードがこびりついて離れないとき

ありますよね。さっきと同じようなフレーズしか出てこないっていうとき。
苦し紛れに言い回しをちょっと変えてみたりとか。今回は、そんなお話しです。

苦し紛れに書いたやつなんかはすぐにバレるので清書しませんが、頭の中で処理しようと思っても、結局頭に残ってることがモヤモヤと蘇ってきてしまうので、私はいったん出し切ります。
台本とか、記事でも同じで、骨子を決めたらまず文字数を無視してぶわーっと書きます。
それで、一度書き切ってから、いらないところをカットしたり、言葉が足りないところを足したりします。
たぶん、これが一番スタンダードなやり方ではないかなと思います・・・たぶん。

この配信も、事前に台本を書いて、推敲・尺調整もろもろをして収録をしています。(そうしないと私の場合、話題がとっ散らかって戻ってこなくなるのもありますが。)自分が好きなことを好きなように話しているので、言葉が出てこないっていうことはないですが、書いて、読み直してみると、なんか意味わからないこと言ってるなぁ・・・って思ったり、別の言い方の方がしっくりくるなって思ったりと、気付くことがたくさんあるので、出来る限りお金をもらってやる仕事と同じように手を抜かずに作っていきたいなと思っています。

そして。
今回触れている「図地反転」。
みなさん「ルビンの壺」という絵をご存知でしょうか。黒い面は人が向かい合っているように見えて、白い面は壺のようの見える絵です。
これを使って説明されることが多いのですが、どちらかが見えている時は、もう片方は見えない(意識に上がっていない)状態になります。
ゲシュタルト療法では、図と地をセラピストがひっくり返して気づかせてあげることで、全体としての自分を受け入れていくように促していくのだったと・・・思います。

なんですが。
これ。
自分でひっくり返すのは、ほぼ無理です。
なので、図に上がっているものが通過するように、部屋の空気を入れ替えるのと同じようなイメージで中にあるものをいったん出させてあげて、図から降りるようにしてあげるのが個人的には良いと思います。
もやもやしているなら書ききっちゃえ!というのが私のやり方です。

何事でもそうなんですけど、やり切ると次に進める。
仕事も勉強も恋愛も、とにかくやり切ることで次に進む力が出てくるように、コピーもとにかく書き切る。初稿の段階では、途中で書いたり消したりうろうろしないで推敲するときにもっかいじっくり考えるようにしています。
この推敲のときに・・・まぁうろうろしますけど・・・。
(そしてもちろん、リサーチもたくさんします。思いつきで書き殴るのとはちょっとちがうので、このあたりは別の機会にお話ししようと思います。)

いい言葉が出てこない!とモヤモヤしている方がいたら、一度試してみてください。
A4用紙1枚くらいならあっとゆーまに埋め尽くされますので、気分もすっきりしますよー。

ところで話は飛びますが、今回、初めて尺が余ったのです。
初回の台本の文字数をベースに書いてたんですけど、まさか15秒も余るとは・・・。漢字の量・・・でしょうかね・・・。こういう気づきがあるから原稿の音読ってやるべきですよねー。

そんなわけで、本編の最後にも入れましたが、ちょっと告知です。
今回、レターの募集テキストを設定してみました。レターそのものは匿名で送れるそうですので、コメント残すのは微妙と感じている方も、よかったらぜひ使ってみてください。

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