2度目の緊急搬送
出産レポはこちら
通常産後5分前後で剥がれる胎盤。
なかなか剥がれなく癒着胎盤の可能性。
処置をするために、一旦夫退室。
もしこのままだったら搬送かも…
と話をしているところで、
10分後くらいに突然の大量出血。
先生大声で「搬送!!!!」
院内バタバタ。
赤ちゃんのことまだ見れてなかったのもあったので、
「抱っこさせて」とだけおねがいしたら、
抱っこはできなかったけど、
助産師さんが抱っこして連れてきてくれて
見ることはできた。
(ちょっとだけでも胸にのせてほしかった)
ここから時間はわからないけど
救急車搬送
搬送中も出血どんどん続いていて、床が血の海状態。
産院の先生も同乗してくれていて点滴の量(ブドウ糖)を調整しながら身体をさすってくれてた。
夫は私の手を握ってくれていたけどどんどん冷たく硬直していく感じがして怖かったとのこと…
救急車めちゃくちゃ揺れる。こわい。笑
大学病院着(30分後くらい)
1/1とのこともあって院内先生少なくてドタバタ。
同意書の説明もする時間もないくらいに緊急性が高いとのことで手術の同意書、輸血の同意書、あとは子宮摘出するかもしれないという同意書を夫が書かないといけなくて、命には変えられないとはわかってるけど辛かったとのこと。
輸血も間に合ってない状態でA型だけど、
適応型のO型をとりあえず先にいれて!という状況。
前回の出産のときも壮絶だったけど、(膣壁血腫破裂)
今回は痛さは最初全然なくて、
ただただ血が流れていってる、どんどん出てる。
って自分でわかる感じ。
(本来痛いはずの身体の状況。後から聞いたら痛さが麻痺してしまってるくらいの出血量だったということらしい)
輸血をどんどん追加していってるのに
ドバドバと自分でもわかるぐらいの出血量。
ほんとに怖かった。
まだ意識は朦朧としつつもある。
うっすら看護師さんとも会話はできる。
ただいよいよほんとにヤバいってなったとき、
みぞおち辺りがまずはじめに苦しくなって、
息できなくなってきて、その次に両手足、顔がだんだん破裂しそうなくらいにパンパンに腫れ上がってきてくる感覚で痛すぎた記憶。(実際浮腫んでる)
息も吸いづらく、
目も開けていられなくなってきたけど、
先生や看護師さん達が
「「目つぶらないで!あけて!がんばれ!」」
と叫んでくれてたので
なんとか意識を保ちながら、
心の中で、娘と生まれたばかりの赤ちゃんのことを
強くめちゃくちゃ強く念じてた。
人生で1番の心配事、大事なことなんだろな。
全身麻酔を入れて、手術開始。
これがもしうまく剥がれなければ
子宮摘出の可能性もあったけど
なんとか摘出せずに成功。
また両鼠径部に動脈カテーテルを入れ、
子宮への血の流れを抑制。
出血はまだ止まりきってないので、
子宮にバルーンと膣内にガーゼ詰めて圧迫止血。
無事手術終了。
●今回の出血量●
8000〜10,000ml
〈一般的な経膣分娩の方の出血量〉
80ml〜500ml
1,000ml以上で大量出血
ちなみに私の5年前の出血は約3500ml以上。
人の体の血液の量は体重の約1/13
約60kg→4600ml
…うん。こわい。
というか意味がわからない笑
身体の血液量以上の出血…笑
輸血も入れても入れても
足りない状態だったとのことで、
身体全身わたしはいま誰の血なんだ?状態笑
献血していただいた方々、ありがとうございます。
命を救われました。
手術後は私は口にも管、輸血に点滴も継続で管、
カテーテルやら色々で管だらけの姿。
さすがに夫も母も
そんな姿の私を見るのは辛かったと。。
2人を大号泣させてしまった…
2度もこんな心配かけてごめんね。
娘にもそんな姿を見せてしまって
めちゃくちゃ心配させてしまった…
麻酔から醒める前、
ボンヤリした記憶の中で
娘が「ママ、ママ」って呼ぶ声は聞こえて、
死の間際に最後に残るのは耳
って言ってたなとか思ってた。
ほんとに今回はもうダメだと思った。
産院の先生の搬送判断が早かったから、
元旦で道が比較的空いていたから、、
もしあと数分搬送されるのが遅れていたら
今回ばかりは助かっていなかったと。
今回も先生の判断の速さに感謝。
今回のことは予想できなかったのか、
なぜ一度大量出血、搬送の経験があるのに
なぜまた産院で産んだのか、、、。
出産は大学病院で初めからしようか
計画出産、帝王切開で、
という話も出ていたけれど、
産院の先生と、大学病院の先生にも診てもらった上で
先生方にも前回との関連は薄いと思うから
2度も大量出血になることは可能性としては低い、
癒着胎盤のリスクも低い。との見解でした。
そもそも癒着胎盤の予想はできないみたいだし、
今回の産院で産んだ後悔は1ミリもない。
2度も死の淵をみて、
2度も助けられた命。
生かしてもらった命。
元気に生まれてきてくれた
2人の子どもたち。
めいいっぱい全力で愛していこうとおもう。
死の間際子どものことが1番に頭に浮かんだ。
私の母の気持ちを考えると、
本当に苦しい怖い思いをさせてしまったと思う。
ごめんね。
いつも助けてくれて思ってくれてありがとう。
そして今回夫の存在の大きさに気づいた。
産前夫にあたってしまったこともあって、
自分の未熟さを改めて感じた。
それでも夫はずっと祈って守って
横についててくれた。
ありがとう。ごめんね、だいすきだよ。
誰しもいつなにがおこるかわからない。
病気になるかもしれないし、
事故や天災などで突然奪われる命もある。
会いたい人、会える人には会っておきたいし、
後悔ないように話したい。
言いたいことは
言える時に言っておきたい。
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