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雑談とコーチング

雑談の講演を聞きながらも、

つい考えてしまうのがコーチングのこと。

雑談で話を広げるためには、
相手の話に答えて終わりではなく、
さらに自分の情報(好み・理由・経験等)をプラスして話すとよい
というお話を聞きながら、
確かに、私たちは会話のキャッチボールの中で、
相手の言ったことを受け止めるとともに、
自分に引き付けて自己開示するというやり取りを繰り返すことで
人間関係を深めていっていることに思いを致しました。
 
「確かに。私も‥‥」
 
相手の話を受けて、自分の話をする、
このパターン、友達との雑談などで非常によく使っています。
 
そこでふと思い出したのがコーチングのこと。
そうか、コーチとしてのトレーニングの中で、
相手に焦点を当て続けるのがなかなか難しく
かなりの練習が必要であるのは、
無意識に会話をしていると、普段の雑談パターンが出てきて、
つい自分視点に会話の流れを持って行きそうになるからなのかも、
ということを思ったりもしました。
 
会話が相手との関係を深める目的ならそれでよいのですが、
コーチングセッションでは、決められた時間内に、
クライアントさんにできるだけ多く話してもらうことが大切です。
クライアントさんが自分のことを話すことで気持ちが整理されたり、
気づきが生まれる可能性が高いからです。
コーチングの会話は、「対話」と呼ばれたりします。
クライアントさん自身が自分と向き合い、自分で答えを出していく、
そのためのサポートをコーチがしていくということなんですね。
 
コーチは求められない限りセッションで積極的に自己開示はしませんし、
長々と自分の話をすることもありません。
また評価をせずにニュートラルに相手の話を聞くことを求められます。
 
もうひとつ気づいたのは、
コーチとしての技術は、ファシリテーションをする際にも
生かされるのではないかということです。
ファシリテーターは、自分に引き付けて考えるのではなく、
メンバーたちそれぞれに焦点を当てて
ニュートラルな立場でみんなの考えを引き出していく、
その際にコーチとして相手に焦点を当てる練習をしていることが
役に立つのではないか、そう感じました。
この辺はグループコーチングを学ぶとさらによく分かること
なのかもしれませんね。
 
研究データに根差した新たな発見を惜しみなくお話しくださった
今田恵美先生のご講演、
雑談における学びはもちろんのこと、
そこから様々なインスピレーションが湧いてくる、
非常に充実した時間でした。

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