賽は投げられた
い、家に奥さん以外の気配がある!
これからたくさんの驚きを得る事になるが
実はこれが最初の驚きでした。
満身創痍の帰還兵
犬とケージ類一式を担いでなんとか帰還したが満身創痍もいいところである。
う、うでがもげる…
が、我々は急がねばならない。
今日中にケージとトイレを組み立てて
犬の居場所を作ってやらねば。
確かこの時23時回ったくらい。
騒がしくしてしまい階下のおじいさんごめんなさい。
奥さんが大変がんばってくれて
なんとかケージにトイレの組み立て完了。
犬を我が家の中の犬家へ案内。
クレートからのそっと出て来て入ってくれた。
とりあえずハイパー安堵である。
しかしここからが正念場であった。
犬にとっての生活環境の変化とは
これは後々知った事だが犬にとっての環境の変化は大変不安な事らしい。
シェルターからここまで、電車移動でもほとんど吠えたりする事なく大人しいものでしたが、今思えばあれは緊張でかたまっていただけなのかも。それはそうか、言葉の通じない知らない通りすがりの巨人に突然連れ去られて来たわけだ。知らない巨人怖いよね。
ケージには入ってくれたものの
激しい挙動不審と過呼吸を繰り返す。
あっあっあっ…はっはっはっ…という荒い呼吸、
ひたすらうろうろ、こんな感じだったか。
私達は苦しそうな犬をなだめるように付き添い、交代で食事をとり、やがていつの間にか深夜に。ぼちぼち我々も疲労のピークへ。
そしてそれは夜通し続いた…
犬の呼吸と時折くーんくーん泣く事を聞きながら心の中で
頼むから吠えないでくれ…
頼むから眠っておくれ…
頼む…頼む…
申し訳ないがこう思っていたのが本音である。
突然巨人に連れ去られた子犬にこれは酷だったろうと思う。しかし、いくらペット可のマンションとはいえ夜通し泣かれてはかなり困った展開になる。
犬に対して申し訳ない気持ちと
ご近所さんに申し訳ない気持ちと
なんだか自分にも申し訳ない気持ちに
生き物を飼うというのは当然こういう局面もあるとわかっていたのに…zzz
いつの間にか寝てた、てかオチてた
そして朝、正確には明け方まだ薄暗い時間。
いつの間にか呼吸音も足音もしない事に気づく。
はっ!犬!犬は生きてるか?!
世界一かわいい生き物の寝顔をみた
それはもうすやすやと。
よほど疲れたのだね。
そりゃそうだよね。
本当にお疲れさま
そしてようこそ我が家へ
我が家に犬が本当にやって来たのだ
私はもう少しだけ眠りにつく事にした。
今回もお付き合いいただきありがとうございます。
また次回もよしなに。
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