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ハンバーガースパイク

 その昔カウボーイビバップというアニメがあり、印象に残っている主人公(スパイク)のセリフがある。最終回に、本編とは関係のない特別回「よせあつめブルース」があった。製作者の不満や思いを各キャラが独白する短編集だ。
 主人公がレストランで食事をしながら、下記のように話す。

 食いモンはとても大切だ。なにしろ人間の体はそいつが食ったモンで出来ているわけだ。
 もし俺のクローン人間がいたとして、そいつがハンバーガー以外食ったことがないとしよう。
 そいつと俺は遺伝子的には同じでも、全く違った人間になるはずだ。
 ハンバーガースパイクは俺よりも怒りっぽいかもしれないし、日曜には教会に行くような男かもしれない。凶暴な賞金首かもしれないし、Y シャツにはアイロンを当ててから着るような男かもしれない。
 いずれにしても、ハンバーガースパイクは俺とは別人だ。
 要するに食い物を選ぶときは、よくよく考えて選ばないといけない、ってことだ。

カウボーイビバップ よせあつめブルース Part1フード・フォー・ソート より 

 インプットを選択することが大事であるということだ(図1)。なぜ食べ物で比喩しているかは、
 1.インプットが体を構成しているイメージをつかみやすい
 2.アウトプットとの因果関係が一見無いようでも、実は関係していることがある
 の2点と考える。

図1.異なるインプットと異なるアウトプット

 何事も経験とは言うが、一度も経験しないほうが良いものもあるだろう。未完成のものに囲まれる環境では創作意欲が湧くという話も聞いたことがある。自身は未知の関数であり、入力する変数を変えることでしか出力は変わらない、という考え方もある。もっと言えば、罪を憎んで人を憎まずの考え方にも繋がるところがある。

 自分はインプットを意識して選択しているだろうか?時々立ち止まって考えてみるのも良いだろう。

もし良ければ、よろしくお願いします。