因幡 祐希 /Yuki Inaba

新規事業/化学系エンジニア | 1991 | 京大卒→化学メーカー→起業→コンサル …

因幡 祐希 /Yuki Inaba

新規事業/化学系エンジニア | 1991 | 京大卒→化学メーカー→起業→コンサル 何かのヒントになるコラムを。 パッと読める形を心がけています。

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最近の記事

読書録-2(12/4更新)

一応、参考程度に以下のように評価。 ◎…再読したい 〇…人に勧められる △…それほど参考にならず ×…お金の無駄であった 11.運動脳 アンデシュ・ハンセン  〇  スマホ脳の著者のアンデシュ・ハンセンの本。運動のもたらす数々のメリットを科学的に、研究をもとに述べている。メリットが多岐に渡りすぎる感があり、話が冗長なのが少し読みづらい。が、とても有益である。メリットが多いがゆえに、一つは自分の悩みに刺さるのではないだろうか。 12.ブランド戦略シナリオ 阿久津聡 石田茂

    • 成功と運

       2022年のイグノーベル賞を受賞した、才能と運そして成功の関係性に関する論文をまとめてみたいと思います。現論文はopen accessなので無料で読めます。最後に引用を記載しておりますので、興味のある方は一読ください。     著者が論文を執筆したきっかけは、才能=IQは正規分布するが、成功=金はべき乗則に乗っ取った、偏った分布であることから、その二つの才能と成功の関係性を疑ったことから始まります。  (人類全体が大金を稼ごうとしている訳ではないので、個人的には怪しい仮定だ

      • 読書録-1

        一応、参考程度に以下のように評価。 ◎…再読したい 〇…人に勧められる △…それほど参考にならず ×…お金の無駄であった 1.超情報化社会におけるサバイバル術「いいひと」戦略 岡田斗司夫  〇  「いいひと」を再定義した上で、いいひとになることが情報化社会では大きなメリットがあるという話。2012年に書かれた本であるものの、2022年現在も共通する部分は多い。Amazon prime会員であれば無料で読める。 2.SFを実現する 3Dプリンタの想像力 田中浩也  〇  3

        • ハンバーガースパイク

           その昔カウボーイビバップというアニメがあり、印象に残っている主人公(スパイク)のセリフがある。最終回に、本編とは関係のない特別回「よせあつめブルース」があった。製作者の不満や思いを各キャラが独白する短編集だ。  主人公がレストランで食事をしながら、下記のように話す。  インプットを選択することが大事であるということだ(図1)。なぜ食べ物で比喩しているかは、  1.インプットが体を構成しているイメージをつかみやすい  2.アウトプットとの因果関係が一見無いようでも、実は関係

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        • 論文考察
          1本
        • コラム
          5本

        記事

          病みと変化

           病むというと一般的にはネガティブなイメージを持たれがちだ。  だが、深く自分に向き合う時は多少の病みが発生する。では、病まない為に自分に向き合う時間を持たず、常に行動し続けるのが良いかと言えば、時には病む期間も必要であろう。  病むと「自分にとって何が大切なんだろう?」という考えが一度は浮かぶだろう。自らの気持ちの根源に立ち返るきっかけになる(図1)。    病み続けて立ち止まる時間が長くなると、自分にどんどん失うものが無くなってくる。  そのうち、何をしても現状よりb

          インプットの快楽

           スマートフォン、ひいてはインターネットは人間の限界を拡張させる。Youtubeは従来アクセス出来なかった情報に簡単に触れられる。Google検索があれば、情報を100%記憶しなくとも一部さえ覚えていれば導き出せる(図1)。  よって、一つの物事をマスターする時間は、昔より大きく短縮できると考えられ、複数分野の掛け合わせが行いやすくなる=イノベーションの加速に繋がる。  ただし、イノベーションに対してのマイナス要素も周知の通り。集中力の阻害がそれで、小さな知識=小さな快感を

          インプットの快楽

          歩行と思索

           普段は移動に自転車などを使用するが、「自分と向き合う時間が足りていない」と思うときは、徒歩を選ぶ。  その時、昔学校の教科書で読んだある一節を思い出す。確か、”歩くと景色がゆっくり見れるので、思考が深まる”といった内容であったように思う。  気になり、無性に原文が見たくなった。だが簡単な検索ではヒットしない。可能性のある書籍や古本を何冊か購入し、遂に見つけた!著者は黒井千冶さん、ニュアンスの似た文章をいくつか書かれていることがより探索を困難にさせた。それは、とある雑誌のコ

          幸せの割合

          「今、幸せ?」と聞かれた時に、自分にとっての理想の状態(模範解答)は何だろうかと昔考えたことがある。  割合で表すとして、幸せが0%ではつらすぎて心が持たないが、100%が良いかと言うと必ずしもそうではないだろう。幸せでない部分があるからこそ、努力をするからだ。  若い時には欲が多く、即ち不満が多い。だが人間は幸せに生きたいものなので、何らかの形で、年を経るにつれ幸せに向かう。  具体的には、結婚や社会的地位を得ることで欲を満たす、自分に出来ないことは諦め相応に欲を小さく