エッセイ #15|私の人生にとって「もうアカン・・・。」は希望の言葉
36年の人生で、私は一体何度「もうアカン・・・。」と呟いただろうか。(関西出身)
数えきれないほどの「もうアカン・・・。」の中でも、これに勝るものがない「もうアカン・・・。」は10代の頃に遡る。
私が16歳の時、父親の事業が傾き、元々不仲だった両親がとうとう離婚した。
家庭の経済事情が大きく変わったことで、慣れ親しんだ土地からの引越しを余儀なくされ、可愛がっていた飼い犬も手放さざるを得なかった。(とっても裕福な母の友人が引き取ってくれて、愛犬は母の友人夫妻に寿命を全うす