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組織開発(Organization Development)と組織デザイン(Organizational Design)の違い

ミミクリデザインでは、組織変革のためのプロジェクトデザイン論やファシリテーション論に研究のスコープを拡げ、改めて組織関連の理論や研究事例のレビュー、新たなアプローチでのソリューション開発を進めています。

安斎自身の学会活動も、これまで学習科学や教育工学、デザイン学会などが主でしたが、今年から「組織学会」「経営行動科学会」などにも参加しています。先月は組織学会の年次大会で、ガーゲン夫妻の講演も聞いてきました。(夫婦で対話形式なのかと思ったらターン制の独演でした笑)

ミミクリデザインが運営するオンラインコミュニティ「WORKSHOP DESIGN ACADEMIA(WDA)」でも、ここ最近は積極的に組織関連のコンテンツを発信しています。

「組織開発」と「組織デザイン」の違い

今月の動画コンテンツでは、DONGURIのCEOであり、ミミクリデザインの組織マネージャーでもあるミナベトモミさんと共に、組織デザインと組織開発の違い、連携可能性などについて実践的かつ理論的にディスカッションしています。

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組織開発(Organization Development)と組織デザイン(Organizational Design)は、似て非なるもので、組織開発の定義をどこまで広げるかによっては境界線は曖昧なのですが...

ざっくりいえば、組織開発(Organization Development)は、組織における目に見えない人間の内面や関係性(プロセス)に着目しながら、ボトムアップ型の対話を通して課題解決をファシリテーションしていくスタンス。

他方で組織デザイン(Organizational Design)は、組織の構造設計に着目し、分業と調整のメカニズムを用いて、適切な業務の割り振りや、階層やコミュニケーションラインを整えていくスタンスをとります。

この2つのアプローチは相容れないスタンスとして認識されがちで、組織開発のファシリテーターの方の中には、組織デザインの考え方にアレルギー反応を示す方もいらっしゃるようです。このような"理論的なポジショニング"にこだわることが、現場において本質的に意味を持たないものになっていることは、以下の論文などでも指摘されています。

いずれにしても、組織開発か組織デザインか、という二項対立を超えて、組織をよりよい状態にしていくために、構造とプロセスの両面に着目して、半トップダウン半ボトムアップのアプローチで進めていくことが重要だとミミクリデザインでは考えています。

この辺りの現場におけるノウハウや勘所、両理論の実践的シナジーの可能性について、動画コンテンツ内ではとことんディスカッションしています。

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組織開発ファシリテーターの方はもちろん、組織の経営や人事に関わる方は必聴のコンテンツになっています。ぜひWDAに会員登録して動画をご覧ください!

(嬉しい感想もいただきました!)

WDAにご登録いただくと、過去の動画アーカイブも、いつでも何度でも見放題です。スマホなどからでもご覧いただけます。組織関連のおすすめ動画は以下などがあります。

組織開発の探究

組織開発のための

ガーゲン

学習する組織

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