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なぜ自粛を続けるか

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このマガジンはカフェを開業すること、継続することについて書いていきます。 カフェは時代や街を大きく写します。 それを通して分かることがあるし、それを見誤るとカフェを経営することが途端に難しいものになってしまいます。 そんな視点で綴るマガジンです。
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僕個人の新店舗開業までの進捗や現店舗のウラオモテなども並行して。 カフェをやってる人も、これからやりたい人も。ただカフェが好きだよ、という人も。 ぜひお気軽にご購読ください。

さて。

コロナウイルスが蔓延する以前から確かに不況というものは日本に存在していて、それは消費税増税後に顕著に始まっていました。

しかしながら小さい飲食店は割と元気な時代でもありそれはもちろんそれまでに積み重ねてきた努力やお客様との関係性、信用の構築があったからだとも言えます。もちろんその中心は「現場」で、実店舗でそれらの活動は行われていたわけですが「あれ、売り上げが上がらないな」という影を感じていたお店も増税後はあるわけです。

そこに追い討ちでやってきたコロナウイルスによって元気のなかったお店はもちろん元気があった飲食店さえもが「現場」を奪われ閉業、閉店に追い込まれています。ここで浮き彫りになったのは「現場の重要性」と「キャッシュを持っていれば無敵状態」ということです。
現場での総合力が価格になっていたわけでお弁当を販売したところで1000円程度にしかならない。その現場で稼げていた「キャッシュというアイテム」はテレビゲームと同じで多少敵や壁にぶつかっても乗り越えられる無敵状態でいられるものでした。
今現在キャッシュがないお店や会社は、急に敵がたくさん出現してきてそれにぶつかっては日々自分のライフを削っています。

何度も書いていますがアイディアや努力で(これまでがそうでしたが)切り抜けられるフェーズは過ぎていて個人やチームの力で勝てていた競技がいきなりルール変更を余儀なくされ、それまでのノウハウや必殺技が全く効かなくなってしまったのが現状です。そろそろ無敵状態のマリオではいれなくなってきたところも多いと思います。

「JAMCAFEさんはそろそろ営業しないのですか?」

とよく言われます。うちはもう4月の頭からひたすら営業を自粛していてお弁当の販売やテイクアウトといった営業もしていませんでした。
オンラインショップのみの営業でお客様には合わない、配送業者(特にUbereats)とも会わないという決断をしてきました。
オンラインショップでの配送も信頼できる業者さんと集荷のタイミングで1日1回のみの接触しかしないようにしている。

おそらく5月内も営業することはないでしょう。
4月は確かに「感染拡大のリスクをお客様側、店側、そして社会的に減らす」という目的があったのですが今はもうそこまでの必要はないように感じています。僕自身も早く外で食事を楽しみたいと思うので早く緊急事態宣言が解除されて欲しいなと思っています。いつまで自粛するの?と。

それでも尚、ここまでうちが営業の自粛を維持しているかというと

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