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【独学】【最短】基本情報技術者試験合格への道

皆さん、こんにちは
本日は、IPAの基本情報技術者試験について、私の経験を元に勉強方法や対策方法をまとめたいと思います。

ちなみに、私は2018年10月度試験を受け、一発で合格をしました。
スクールなどには通わず、完全独学での合格です。

※以下の記事は勉強期間が3ヶ月、1日平均4時間勉強した場合と考えてください。合計勉強時間は360時間です。

この記事はこんな人向けです。
・独学で合格したい
・一発合格したい
・ただ合格するのではなく、しっかり知識を身に付けたい
・ITパスポート合格ぐらいの知識がある

私のスペック

大学4年間情報系の学部に通い、情報技術を学びました。
現在はそこで学んだことを活かし、某IT企業で働いています。

IPAの試験は2018年秋試験で基本情報技術者試験を受け、合格
そこから、2019年春試験で応用情報技術者試験を受け、合格
2019年秋試験で情報処理安全確保支援士試験(旧セキュリティスペシャリスト試験)を受け、合格

いずれも独学です。

合格することのメリット

この資格ってとる意味あるの?・・・。
どこでこの資格の話をしても、こんなことを聞きます。今働いている会社でも大学時代でも。

賛否両論、様々な意見はあるかと思いますが、個人的にはこの資格には取る価値があると思っています。

以下が私の感じるメリットです。
①最低限のIT知識があることを証明できる。
②自信になる
③多少給料が上がる

特に①に関しては、大学生が就活前に取っていると他の学生と差別化できます。私は情報系の大学に通っていましたが、意外とみんな持っていないです。

よく、資格は就活に関係ないとか言われていますが、そんなことはないです。持っていないよりは持っていた方がいいし、IT業界へ行く人はどうせ追々取ることになると思います。

また、面接で「資格をとるために勉強を頑張った」等、話題を作ることもできます。大学生の方はぜひ取っておきましょう。

③についてはあまり期待しないでください。給料が上がるといっても、一時金で多少お金がもらえたり、月給が数千円増えるくらいです。まぁ、何もないよりはいいですが。

基本情報技術者試験を取った場合の平均年収を以下に載せておきます。参考にしてください。
参考平均年収
・プログラマ:420万円前後
・システムエンジニア:550万円前後

試験概要

では、基本情報技術者試験の概要です。

基本情報技術者試験は、IPAの試験でいうと第2レベルの試験になります。
対象者像は「高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者」です。ちなみに、第1レベルはITパスポート・情報セキュリティマネジメント試験。

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(参考)IPA 試験区分一覧 URL:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/seido_gaiyo.html

受験者の平均年齢は25歳前後で、合格率は20%~30%の間を推移している感じです。合格率が30%を超える時もあれば、20%を切る回もありました。
一番最近の試験(2019年10月試験)の合格率は28.5%だったので、割と高かったと言えると思います。
2020年4月試験はコロナの影響により延期となったので、次回2020年10月試験は少し合格率が下がるのではないかと予想しています。

試験は午前試験と午後試験があり、どちらも60点以上をとると合格となります。※100点満点
試験範囲は以下になります。

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(参考)基本情報技術者試験ドットコム
まとめると、
問1情報セキュリティと問6データ構造及びアルゴリズムの2問は必須解答
問2〜問5から2問選択解答
問7〜問11から1問選択解答
合計11問中5問解答するという形になります。

勉強方法(午前)

午前問題は4肢択一問題となります。全部で80問。60%正答で合格なので、48問正答で通過となります。

それでは、ここからは私が当時行なっていた勉強方法についてお話しします。

・過去問道場でとにかく過去問を解く
はい、午前問題はこれだけでいいです。以下に基本情報技術者試験ドットコムの過去問道場のリンクを貼りますので、とにかく解きまくりましょう。

リンク:基本情報技術者試験ドットコム 過去問道場

え?雑?
いや、本当に午前問題はこれだけで十分です。参考書なんてお金が勿体無いので買わなくていいです。通勤時間やちょっと手の空いた時間で問題を解きまくりましょう。

IPAの午前問題はどの区分も過去に出てきた問題を再利用します(文言・数値等もそのまま)。
そのため、この過去問をやっているだけで余裕で合格できます。

しっかり知識を定着させたいという方。または、IT知識があまりないという方は、問題を解いていてわからない単語が出てきたときに、その単語を調べて、自分の言葉で説明できるようになるといいと思います。
私は、quizletというアプリを利用して、わからない単語を調べ、暗記するという作業を行いました。これをすることで、午後対策にもなりますし、今後応用情報技術者試験を受ける時の助けになると思います。

以下は、私がお世話になったサイトです。
「分かりそう」で「わからない」でも「わかった」気になれるIT用語辞典
→初心者向け。あーこの単語ってこんな感じなんだ。って「わかった」気になれるサイト。
ネットワークエンジニアとして
→中〜上級者向け。ネットワーク関連がわからなければここ!
とは言っても初心者も見て損はないです。
情報処理安全確保支援士-SE娘の剣-
→上級者向け。セキュリティ関連がわからなければここ!

勉強方法(午後)

午後問題は多肢選択式となります。
配点は、セキュリティが20点、問2〜問5が各15点、アルゴリズムが25点、ソフトウェア開発が25点となっています。

私が受験した当時と問題内容と配点が変わっていますので、これを踏まえた勉強方法を紹介します。

・セキュリティとアルゴリズムとソフトウェア開発は死守

この3分野は必ず勉強をしましょう。なんとこの3分野だけで70点です。むしろここさえ完璧にできてしまえば合格です。

午後問題も基本過去問を解いていけば問題ないですが、この3分野についてそれぞれどのように進めていけばいいか以下に書きます。

①セキュリティ
まずは、上記にある過去問道場で「セキュリティ」分野に絞って午前問題を解き、どういう単語が出てくるのか把握しましょう。
暗号・認証系・情報セキュリティポリシ等、わからないものがたくさん出てくると思いますが、一つ一つは大雑把でいいので、どういうものか理解しましょう。
午後問題も選択形式なので、大雑把に理解できていれば、だいたいの問題は解くことができます。
あとは、ネットワーク図が出てくることがあるので、見方を理解しておくといいかもしれません。

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②アルゴリズム・ソフトウェア開発
アルゴリズムについては、プログラミングをしたことがない方は苦労するかもしれません。
ソフトウェア開発の勉強のついでに、何か一つプログラミング言語を学んでしまうことがいいと思います。
苦痛かもしれませんが、こればっかりは習得に近道はありません。

シラバスによると以下が出題範囲となっています。
配列,リスト構造,木構造,グラフ,整列,探索,数値計算,文字列処理,図形処理,ファイル処理,計算量,誤差

私はこれら出題範囲を一つ一つpythonというプログラミング言語を用いてプログラミングしていきました。

pythonは汎用のプログラミング言語であり、コードがシンプルで扱いやすく設計されており、C言語などに比べて、さまざまなプログラムを分かりやすく、少ないコード行数で書けるといった特徴があります。
そのため、初心者が初めに学ぶ言語として適していると思います。
また、今年からソフトウェア開発にpythonも追加されるということなので、ぜひpythonを使ってアルゴリズムとソフトウェア開発を攻略していってください。

以下に環境構築や参考になるサイトを載せておきます。
・環境構築
pythonの環境構築をしよう!(Windows)
pythonの環境構築をしよう!(Mac)
・基本操作
基本を知ろう!学生のためのpython講座
→変数の使い方や条件分岐、繰り返し、関数などを学べます。
・基本アルゴリズム
pythonではじめる基本アルゴリズム
→こちらは書籍となります。探索やソート、最短経路等の基本アルゴリズムをpythonで学ぶことができます。

まとめ

今回は基本情報技術者試験について、私の経験を元に勉強方法を紹介しました。

午前問題はとにかく過去問道場
午後問題は過去問道場やりつつ、python頑張る
を意識してやると合格への近道になるのかなと思います。午後が肝になるので、

今考えてみると、アルゴリズムもソフトウェア開発も配点でかいのによく当時の自分は合格できたなと感じています。(当時はここまで配点でかくなかった)

基本情報技術者試験はSEとしての第一歩です。
これからIT企業に入社を考えている人、IT企業に入社した若手の人はぜひ挑戦してみてください。

皆様のご健闘をお祈りしております。

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