毒親育ちその4


高校は地元から遠いところを受けた。

近くの偏差値が低い高校では

バレるから。と許してもらえなかった。

当時はiPhoneとかはなかったから

ググる。なんて事は出来なかったからね。

多少馬鹿でも周りが知らない高校に行けば

まだいいだろうって事になったらしい。

でもため息はつかれた。

何のために今まで金かけたんだ。って。

頼んでねーわ。

自由と可愛い制服憧れていたワタシ。

だからその高校を選んだ。

しかしその年から制服と校則が変わってしまい

自由とはかけ離れた校則になってしまった。

でもある程度楽しかった。

しかし2年になってまたイジメがはじまった。

なぜだろう…と色々考えた時に

耳にしたのは『アイツくさいから』と。

クサイ?なにが?ワタシが??

色々考えた。お風呂毎日入ってる。髪の毛も洗ってる。

歯も治した。なんで??

それも母の遺伝だった。

ワタシはワキガだった。

昔から母の近くにそんなに近寄る事はあまり無かったが

ふとたまに、ん?変な匂い??と思う時はあった。

そして隣のクラスにももう1人ワキガの子がいた。

ワタシもこれなのか?!とショックを受けた。

そこから1時間おきに脇を拭いたり、制汗剤を塗ったり

色々やった。

そのウチイジメは収まったが

どんどん学校には行けなくなった。

家族の仲もますます悪くなっていき

とうとう駅で死にたいと、友達に漏らした。

みんな困っていた。

そりゃそうだ。高校生で死にたいなんて

ほとんどの子は思わない。

ワタシが異常なんだろうな。

そこから全く学校は行かなくなった。

親もコイツはもうだめだっと部屋の向こうで言ってるの

が聞こえた。

家出と夜遊びを繰り返すようになって

完全に親のことを今度はワタシが無視するようになった。


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