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中島みゆきさんの名曲を映画化した「糸」。

ネタバレなしの感想。


あらすじ

人は奇跡のような確率で、誰かと出逢っている。
平成元年に生まれた漣(菅田将暉)と葵(小松菜奈)。
すれ違い、遠く離れ、それぞれの人生を歩んできた二人が、奇跡の糸を手繰り寄せながら、平成の終わりに再会を果たす。これは、運命に引き離された男女が再びめぐり逢うまでを、平成という時代の変遷とともに描く、壮大な愛の物語。

出典:https://ito-movie.jp/sp/introduction.html


「平成という時代の変遷と共に描く」とあるように、時代背景も組み込まれているのは面白かった。

平成、という時代を振り返るきっかけにもなった。


登場人物それぞれの人生

主人公の漣と葵の人生を軸に、色んな人の人生を見れるのが面白かった。

みんな「普通」に生きていたいだけなのに、幸せになったり、苦しい経験を強いられたり、色んなことが降りかかる。

幸不幸の大きさは違えど、人生そんなもんだよなっていう共感もあった。

そんな人生の中でも、逢うべき人には運命的に引き合わされているんじゃないか。

そんな感覚にもさせてくれた。


キャストの豪華さ

やはりこの映画はキャストがとても豪華。

主演の菅田将暉さんと小松菜奈さんはもちろん、漣の先輩に榮倉奈々さん、葵を助ける男性に斎藤工さんなど、言わずと知れた実力派の皆様が。

個人的に好きな成田凌さん、松重豊さんが、ちょこちょこっと出ている感じがたまらなく幸せだった。

漣の少年時代を演じた南出凌嘉くん、漣の娘役を演じた稲垣来泉ちゃんも、明るくてとても可愛かったなぁ。

やはり演技力のある方々が多いと、安心して映画に入り込める。

映画での感情の変化を楽しみたい私としては、邦画はこの安心感がけっこう大事なんじゃないかと感じている。

今回は終着点がある程度わかっている、ベタな展開も多い中で、それに感情を乗っけさせてくれる高い演技力にも感動した。


逢うべき糸

逢うべき糸に 出逢えることを

人は 仕合わせと呼びます


中島みゆきさんの「糸」、本当に名曲なんだなぁと改めて感じた。


運命の糸は誰かと繋がっているんじゃなくて、自ら誰かと繋いでいくものなのかもしれない。

めぐり逢いの意味は存在していなくて、自分たちが仕合わせを作っていくのかもしれない。

そんなことを考えた映画だった。

楽しかった〜!

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