初めて作品が売れた日

昨日、minneで販売している
私の作品が初めて購入されました。

ブラウンのパッチワークキルト

販売を開始したのは９月です。

今年の春、
母とひまわりの種を植えた時を思い出します。

土を整え、種をまいて
水やりをして
いつ芽が出るのか待ち遠しかった。

何度見ても茶色い土のままの鉢植え。

このまま、芽が出ないんじゃないかって
諦めかけた頃に
小さな小さな芽がひょっこり顔を出しました。

頼りなくて、はかなくて
心配そうに見つめる私に
「生まれたよ、よろしくね」って
にっこり笑ってくれたような感じでした。

それからも
ヒョロヒョロの茎が伸び、
風の強い日は折れそうになりながら
やがて小さな花を咲かせました。

母の家に着いた時
「お母さん、花が咲いたよ！」って
娘が自分のことのように喜んでくれたのを
覚えています。

母の花壇には
春先にいくつか苗を購入して
すでに咲いた状態の花たちを植えていました。

父が入院して
ひとりになった母が寂しくないように
彩りをつけたかったんです。

その後に
「咲いている花で花壇を整えるのもいいけど
種から植えて育てる楽しみもあるよ」って
ひまわりの種をくれた人がいて
自分専用の鉢を作ってみました。

これって
今、自分がやっていることにも
同じことが言えるんだなって思います。

とても地味で
花が咲くまで長い時間
待たなければいけないけれど
必ず芽を出すって信じること。

昨日はひまわりの体験とリンクして
より一層、嬉しい気持ちになりました。

売れそうなものを作ったほうが
きっと早く結果が出ます。

文章も同じ。

読まれそうな内容や、役に立つ情報、
話題になっていることを取り上げたら
もっと多くの人に届くのかもしれません。

でも

ちょっと遅くてもいいんです。

細くて折れそうになりながらでも
ちゃんと花を咲かせられるって
ひまわりが教えてくれたから。

またコツコツ自分らしい作品を
作り続けようと思います。

だってそれが一番楽しいから。