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デザインについて考える


1、看護師になりたくて

私は家族の病気がきっかけで病院での看護師を見て、看護師になるのが良いのではと思い、中学のころには進路を決め、家族と一緒にいたら甘えてしまうという理由と早く看護師になりたく、寮生活の5年一貫を選んだ。
昔から子供ながらに大人を見て感じることや考えることが多く、小学校の恩師との出会いも大きかった。

2、鹿児島での看護学校、寮生活

看護とは?そんな本質をとても大事にしている教育方針だった。だから看護についての講義もスペシャリストの先生が講義をしており、すごく楽しかったのを覚えている。そして寮生活での他人との関わりはぶつかり合うことが多かったけど、そこに向き合っていた小学校のころの恩師を思い出し、また当時の担当先生のおかげで踏ん張ることができたと思っている。
そして父親が亡くなったことがきつく、学生時代に鹿児島での母との知覧旅行がいけたことで、やめることなく5年間やり遂げることができた。
それから20歳代のころは年に1回知覧へ行っていたのだが、特攻隊の姿を見てかわいそうとか、命の大切さを知ってとか、そんな安易な言葉ではなくて、ただ私は行くことで落ち着き、癒されていた。それも物騒なと思われる方もいると思うが、ご先祖さまのつながりでもともと鹿児島にはご縁があると聞いた。ご先祖様を大切にしたい、と命が続いていくことは当たり前ではないのだとその時に感じた。

3、看護師になってから

20歳で看護師になり、小さいころからおじいちゃんが大好きな影響で、おじいちゃんが家で過ごしたいと言っていたが、それが叶わなかったのを見て、なんで看護は身近にあるものなのにそれができないのかと疑問に思ったと同時に、身近というものは訪問看護だと思い…訪問看護を目指して病院での勤務経験をすることを決め、急性期病院で8年間勤務をした。その時に看護研究も3年間し、看護することを言葉にする楽しさも知る。
そこで、素敵な先輩方に恵まれて観察の仕方や病気について学ぶことができたのだが、どうしてもコミュニケーションの質はあまり上がらなかった。
退院後の生活が想像できない。その方の価値観まで分からない。そこを知ることができたら、もっと看護の質も上がるし、流れもよくなるのではないかと考えた。そのためにはどうしたらいいのか?今自分は何が必要か?何ができるのか?そんなことを考えているなかで熊本地震がおきた。
そこで考えているだけではいけない、形にしよう、現場を知ろうと思い女性起業塾へ申し込みを行った。

4、様々な職種の方との出会い

女性起業塾と同時にコミュニケーションの勉強も行った。そこで、様々は職種の方との出会い。視野が広まり、予防看護や地域看護をどうにか形にしたいと思うようになった。

5、コミュニティナースという言葉との出会い

女性起業塾から訪問診療や地域医療をしている医師を紹介してもらい、同時にコミュニティナースという言葉にも出会う。
そこでコミュニティナース活動を医師とともに行った。看護が身近にある=訪問看護と思っていた考えがここで、とても浅はかだったと知る。
それからコミュニケーションについて学びをしていたが、医師が教えてくれた動機付け面接技法に出会い、それを学びながら住民さんとの信頼関係を構築出来ていく過程がとてもやりがいがあった。
公民館や人の集まる場所に顔を出し、「うまくいかなくて当たり前」と呪文のように唱えて、もともと人の愚痴や悪口は言わないのだが、それをもっと意識をし「○○さん、こうだよね」と言われても否定も肯定もせず、ただ流す言わないということに努めた。
それから活動したこと、したいことは企画書やホームページ、チラシなどを作成することや発信することも開始した。

6、結婚、出産をして

自分のやりたいことが形になっているときに、つわりもひどく活動を中断することになった。なんで女性だけこんな目に合わないといけないのか、仕事をしたいと毎日泣いていた。しかし、結婚や出産、子育ては今も色々あるけれど、仕事以上に学びが多く、豊かな時間を頂いている。
もっと女性が働きやすい環境が出来たらと思っている。

7、有料老人ホームの訪問看護や市役所勤務、民間訪問看護を経て

高齢者支援を軸に置き、学びや経験を行ってきた。
国の政策を見て、地域包括ケアシステム構築するためにはどうしたらいいのかと考えて、現場での経験も踏まえて、その図(デザイン)を見てきた。
デザインって伝わりやすくシンプルにして、わくわくどきどきするような、活動したいという風に思ってもらえるデザインにすることが大事なんだなと、考えることやそうぞうすることができる余白を大事にしたデザイン。
それを意識しながら現在も模索中である。

8、ひとつのかたち、一般社団法人看護のココロ

地域の保健室での活動や仕事での経験を生かしてできた一つの団体。
現在全体図やささえびとの状況・ささえびと会員証を作成中。
寄付金を頂いた方へのお礼も作成中であり、遅くなり申し訳ございません。

9、最後に

https://www.nhk.or.jp/kumamoto/lreport/article/003/08/

熊本NHKさまが取材してくれたものです。
看護のスキルやマインドがより身近になるように引き続き活動していきますので、皆様のご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。
↓寄付金を受付中です。


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