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ふつうの人のための資産づくり戦略 共通編#3

はじめに

これまで時間健康複利について書いてきた。当たり前のことかもしれないが、実践となると誰でも腰が重くなる。理論を理解しようとする人も決して多くないが、バカ正直に実践する人はもっと少ない。ましてやそれが続けられるとなると、続けるということ自体が才能という気がする。今回で共通編は最後の予定だが、最後までお付き合い頂けると嬉しい。


自分の資産を把握しよう

あなたには大切な資産が沢山ある。しかし多くの場合、それはあなたによって資産と認識されていない。もったいない。資産の総量で勝てないふつうの人が自分の貴重な資源に気づいていなければ、資本のゲームを優位に運ぶことは難しい。極めて厳密にやる必要はないが、あなたの見えない資産を見える化することは、資産の回転率を上げ、投資の最適化を助けてくれる。

見えない資産

簡単なところから始めよう。あなたには放置されている銀行口座の預金、キャンペーンで貰った電子マネー、現金と交換可能なポイントなどばらばらに散らばったものは無いだろうか。もし、あるのであれば、それを一つの口座や決済手段にまとめよう。

あなたの勤める組織に厚生年金や共済年金制度はあるだろうか。公的年金制度は最強の金融商品である。他人が私たちのために資金を拠出し、死ぬまで永遠に資産を分けてくれる。年金の受給開始年齢は60〜65歳だが、人生100年時代であるから圧倒的な利回りの商品であることに気づく。自宅に届くねんきん定期便を使って、マイナポータルにログインし、将来受け取ることが出来る資産を確認しよう。 

大手や準大手の企業では確定拠出年金制度やキャッシュバランス型退職金、または、様々な福利厚生が用意されていることが多い。幸いそのような組織に所属できた人にとってこれらは重要な資産となる。また、ローンの属性や信用度合いもその人の仕事やプロファイルによって左右される貴重な財産だ。可能な限り資産を見える化しよう。そして、全ての資産を分母にした回転率や増加率に着目しよう。

基本戦略

難しくない。僕にとってはこれが"金の公式"だ。このうち健康状態は金銭で評価し難いので資産として評価するのは4つのポイントになる。期間は複利を前提にしているので乗数で考える必要がある。

TAV(総資産) = C(資本)+ FCF(フリーキャッシュフロー)× YR(年間利回り) × T(期間) × HS(健康状態)

見えない資産を見える化するのは、あなたのCとFCFをきちんと把握し、資産を正しく配分するためだ。あなたの資産に強さを生み出すのはどの変数だろうか。ちなみに僕が社会人生活をスタートさせた頃、のCは奨学金返済のため、マイナス300万であり、FCFも新卒が回せるだけの金額しかなかった。ただし、若さゆえにTとHSは有り余るほどにあった。基本戦略はこれらの変数を最大化しつつ、ライフステージに応じてCとFCFのバランスを取り、変化させていくことだ。そして、YRに対して過度な期待をしないことだろう。なぜならば、私たちはふつうの人だからである。

おわりに

それでも、YRを少しでも上げたいという人のために様々なテクニックも伝えていきたと思っているけれど、どうか少しだけ待って欲しい。勉強もスポーツも大切なのは基本であり、基本やメンタルの成長なくしてあなたの資産は持続的に成長しない。資産が持続的に成長しなければ、あなたの90%の時間をお金で買えない大切な10%ののために注ぎ込むのは難しいだろう。どうか、このNoteが少しでも困っている人に届きますように。



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