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ふつうの人のための資産づくり戦略 共通編#1

はじめに

いつか世代別に書き分けてみたい。そんな気持ちで共通編というタイトルをにしたけれど、今日のNoteはいつも"ふつう"と言われて育ってきたあなたと(どちらかと言えば)貧乏に生まれついたあなたに向けて書いている。あるいは、昔の自分に向かって書いているのかもしれない。

特別なお金の才能がある人や銀のスプーンで育ってきた人を対象にしていないので、凡人のための戦略だということを忘れないでほしい。

541万円の損失

20代のころ、僕は取り返しのつかない失敗をしている。投資ファンドが公開買付を表明した業績不振のオーディオメーカーの株を700万で買い、150万ほどで手放している。失敗の理由は自分を知らなかったことであり、能力にあった正しい戦略を知らないことだった。金融機関に勤めているわけでもなく、オーディオ業界に詳しいわけでもない青年が、値動きの激しいTOB株に遅れて参入し、損切りが出来ずに貯金を失った。ただ、それだけだ。では、正しい戦略とは何か。

バフェットと比べよ

あなたが億万長者たるウォーレン・バフェットやイーロン・マスクに比して優れている点は何だろうか。バフェットやマスクよりもより多く持っている資産は何だろうか。そんなものはないと思うかもしれない。知識、経験、資本、キャシュフロー。知識と経験だけを取ってもニュース番組やYouTube に出てくるアナリストにさえ敵わないだろう。あなたがバフェットやイーロンより持ち合わせている重要な資産とは"時間と健康"である。僕は彼らの健康状態を知る由もない。ただ、バフェット氏は86歳であり、イーロン氏はワーカホリックだ。ソファやオフィスの床で眠り続けていたら普通は身体がもたない。もしあなたが高齢であったり、生まれつき身体が弱いのであれば、優れた資産とは言いにくい。しかし、恐らく多くの読者にとっては優れた資産ということになる。

これを使わない手はない。

優れた資産を放り出して、極めて複雑な知識と経験の世界に飛び込んでいくのは、大切な武器や防具を捨てて、おなべのフタと木の棒に持ち替えるようなものだ。時間と健康は普通の人が持っている最大の資産である。時間を味方につけ、健康でいることこそ全ての基盤となる。

おわりに

あまりにも長くなりそうなので続きは次章にしたい。拍子抜けしたかもしれない。世の大半の人はあなたや私と同じで凡人である。そして会話してみると凡人には何ひとつ優れた所は無いとさえ思っている。時間や健康は相対的ではあるものの、神に与えられた能力であって強みと言えるだろう。

このNoteがどうか、少しでも困っている人や困難に立ち向かおうとしている人に届きますように。次回はもう少しだけ、具体的な考え方を深掘りしていきたい。

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