貧乏とバカと自閉症は遺伝する#2

野菜のタネに奇跡は起きるのか

ニンジンのタネでキュウリを作ることはできない。ゴーヤのタネでナスを作ることもできないだろう。ほとんどの場合、あなたはあなたの両親の子どもであり、あなたもニンジンである。貧乏とバカと自閉症スペクトラムは統計的に再生産されることが証明されている。例えばあなたの子が自閉症スペクトラムだとしたら、あなたか、あなたのパートナーもしくは親族にそのスペクトラムがあるかもしれない。たとえ診断が下りていなくても、あなたがそれについて学べば学ぶほど、自分や両親や兄弟姉妹についてはっとすることがあると思う。現実は厳しい。明日、目が覚めたら異世界に転生していて勇者の見習いになることはない。あなたの人生は遺伝と過去とあなたの周囲の日常から紡ぎ出されている。

では、希望はないのだろうか。あなたはあなたが育った柔らかい檻のような町で鬱屈した人生を送らなければならないのだろうか。それは違う。あなたが自分の人生のゲームを変えたいとおもうのならば、続きを読んでほしい。

奇跡

あなたの通っていた学校にはスクールカーストがあっただろうか。裕福で誰にでも優しく整った顔立ちで勉強やスポーツができるやつ。話が抜群に面白く周囲の空気を読んだり、ポジショニングがうまいやつ。自分は大したことがないが、他人を蹴落とすことで辛うじて自分の立ち位置を作るやつ。この柔らかい檻の中ではこのポジションが全ての優劣の基本である。

そして僕はこの最下層にいたと思う。貧乏でコミュ障で不細工で他人への興味は酷く薄かった。勉強は少し出来たが、都会の進学塾で通用するようなレベルではない。カースト上位の嫉妬心やストレス解消を煽るのがせいぜいである。話を戻そう。

あなたがしっかりとした良い準備をして、覚悟を持ってその町から出ない限り、奇跡は起きない。社会には表向きの理不尽を排除した仕組みが用意されているが、その土地を生きるほとんど全ての人はその土地のヒエラルキーが変わることを望んでいない。一体誰が、この地域のカーストを脅かす、自分の立場を危険にさらすかもしれないテロ行為に好感を持つだろうか。

一石を投じる、つまり、価値観の転換させるというのは、その序列を再構築しようという試みである。良い準備をして、この檻から逸脱することだ。

はずれ値

さきほど”統計的に”と言ったのは必ずしも全ての人がその予言に当てはまるわけではないからだ。あなたはその統計においてはずれ値になる必要がある。端的に言えば、その遺伝を逸脱して、金持ちになるか、賢くなるか、コミュ力を劇的に進化させるかしかない。この中で最も簡単な方法はどれだろうか。

ゲームを変えるには

あなたが最短距離でこのゲームを勝ち抜くの方法は金持ちになることだ。しかも、あなたは金持ちになる過程で、世の中の真理に近づき、最低限のコミュ力を身につけるのだから最も効率がよい。この結論は意外かもしれない。例えば学者のように賢くてもお金に縁のない人がいる。自閉症スペクトラムとは縁遠く、外交的でコミュ力に長けているのに貧しい人がいる。心配はいらない。この結論はあなたがお金持ちになるのに自頭の良さやコミュ力が必要だということを意味していない。正しいアプローチでお金持ちになればあなたには知性も教養もついてくる（そして、異性にも仕事にもモテる）ということにすぎない。

まとめ

あなたの貧乏とバカとそのスペクトラムがあなたに遺伝しているのはあなたのせいではない。しかし、もし、あなたがその檻から出ようとしないのであれば、それはあなたの責任だ。遅くはない。あなたは例外であり、はずれ値であり、奇跡を起こせる。そして今日、ゲームを変える方法についても学んだはずだ。

次回は"90%の不幸はお金で消せる"ということについて書きたいと思う。あなたがバカでも不美人でも（今は）貧乏でも、私と同じ自閉症スペクトラムでも関係ない。あなたは人生を逆転できるし、自己憐憫に溺れる必要は全くない。

どうか、このメッセージが少しでも困っている人に届きますように。