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【ひとりごと】私がファンタジーに手を出す日

私は基本的にはどんな小説が好きなのという質問には恋愛小説と答えるが、同じぐらいに好きなのがファンタジーである。
ファンタジー小説に詳しいわけではないが、宮部みゆき先生作ブレイブ・ストーリーは好きな小説トップ10に入ってくるし、今読んでいるハリーポッターもものの見事にハマりきっている。魔法だとか魔法動物だとかそういうものに憧れが強いらしく、読了後は面白かったと同時にうらやましいという感想が出てくる。
なので、いつかはファンタジー小説も書けたらなと思うことがあるのだが、なかなかそうは上手くいかない。というのも、ファンタジーは私の中で一番難しいジャンルでもあるからだ。

高校生の、一番創作に燃えていた頃、図書館で小説の書き方の本を借りたとき、「ファンタジーは書くのが一番難しい」と書かれていたのをよく覚えている。
その本によると、ファンタジーは通常考えるストーリー構成、キャラクター設定だけでなく、その世界の設定を一から作らないといけないからだということが書かれていた。確かに、と1人納得した。
ファンタジーの世界は現実世界にないものなので、住んでいる家はどのようなものなのか、どんなものを食べるのか、どんな服を着るのか。もっと細かく言えばトイレはどんな様式なのか、そういうのも考えなければいけないということが書かれていて、ファンタジーへの壁が遥か高く感じた。

でも、よくよく考えてみれば前述した2つのファンタジーの設定はすさまじいものがある。
ブレイブ・ストーリーでは、幻界(ビジョン)の設定はもちろん、人種差別の問題も提起もされていて、幻界がまるで本当にあるような、表だけじゃない裏の面もしっかり描かれていた。現世と幻界との繋がりもきちんと描かれていた分、主人公のワタルに重くのしかかる出来事がずっしりと心に残った。
ハリーポッターも同じくである。実在しない魔法界が本当にあるのではないかというぐらい、これでもないぐらいに細かく決められていた。ダンブルドア先生の蛙チョコのカードの説明で「グリンデルバルトを倒したことで有名」と書かれているところから、今シリーズでやっているファンタビが誕生している。この蛙チョコのたった一言からあんな映画ができてしまうのは、設定がきっちりとあるなによりの証拠だと思う。

小説を書くには細かい設定が必要不可欠であるが、ファンタジーにはより細かい設定が必要なのだ。

また、私はもう1つファンタジーを書くのが難しいと思うことがある。このブレイブ・ストーリー、ハリーポッターを超えるファンタジー世界を作り出せる自信がないのだ。
特にハリーポッターは、もともとイギリスの世界観が好きなことも相まって、本当に大好きな世界である。だから、自分でファンタジーの世界を考えようとすれば、どうしてもハリーポッターの世界に寄ってしまうのだ。私の想像力がないといえばそれまでになるのだが、それぐらいハリーポッターの影響は凄いのだ。そう、それが悪い(言い訳)。

私がファンタジーを書くことがあるとすれば、それはきっともっと先で、もっと創作のレベルが上がったときだ。そうじゃないと、完成したとき思わず投げ出してしまう結果になると思う。
いつか、ブレイブ・ストーリーやハリーポッターのような「こんな世界に行きたい!」と言ってもらえるようなファンタジーを書けるように、とりあえず…、日々妄想力を鍛えようかと思う(きっと役に立つ、たぶん)。

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