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読書感想文*バッタを倒しにアフリカへ

他の研究者のnoteで紹介されていたこちらの書籍。

大学の図書館で検索してみると、貸出中だった。
やはり研究者には熱い一冊なのだろう。
市民図書館で借りて読むこととした。

Amazonの評価では、研究者がこんなに面白い文章を書くのか!と称賛の嵐であったが、本当にその通りであった。
論文で書けば難しいであろう話もわかりやすく、虫が苦手な私でもバッタを愛おしく思えてくるようなストーリー。
でもただバッタを愛でるのではなく、研究テーマを探してデザインし、データを集めて執筆していくその過程はまさしく研究者であり、そうだよね!と相槌を打ちながら読んでいた。
研究者としてアカデミアをサバイバルする姿は共感の嵐で、お金が無い…という件を読んでいた時には朝の通勤電車の中で涙が溢れてきた。

著者は最終的にには念願の昆虫学者(常勤)への道を切り開くことに成功したのだが、それは著者のバッタ研究への愛と熱意、そして周囲の人への感謝の思いによるものであったように思う。
いかに自分の研究に他者を惹きつけ巻き込むか。
改めて考えさせられる一冊であった。

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