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新しい技法、アップデート

今日は新しく、竹のもみ割りを教えていただいた。

竹の先端に細かく切り込みを入れて、手で左右に竹を折り曲げながら、揉みほぐすように割れを広げていく。
 
下の写真で言うと、右手のあたりまでが何本にも分かれて割れている。

この技法は茶筅などにも使われている。
 
縦に繊維が走っているからできることである。

私は今まで自分の籠を作る際に、竹ひごを一本ずつ測って割っていた。その方が幅をしっかりと測りながら正確に割れたからだ。

しかし、残されていた図絵には、根元の方が割れずにくっついたまま、先だけが細かく細く割られた竹のような絵が描かれていた。
 
もしかすると、竹の幅はそこまで問題ではなく、たくさんのひごを効率的に作る目的で、もみ割りを使っていたのではないだろうか。
 
元がたくさんあれば、その中から良いものを選べば良い。籠を作る中で重要なのは底面を構成する底編みと呼ばれる部分の竹ひごだ。選ばなかったものも、それ以外の編み竹に使うことができる。

そうすれば、以前わからなかった図絵にも納得がいく。
 
日々、新しいことがわかっていく。 
 
それが正しいかどうかはもう確かめようもないのだけれど、考え続けることはとても大切なことなのだろうと思う。

次の籠には、もみ割りを採用してみよう。



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