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野ブタ。に青春を制圧された話。

最近再放送している「野ぶた。をプロデュース」が面白い。
元は2005年放送、自分は11歳ということか。当時もしっかり見ていて、今見ても不思議と台詞が出てくるシーンもあり、自分が思っているよりも心に残っていたんだなと思う。

小学校の間でも流行っていた。無駄に修二か彰のマネをするひとが多発していた。今考えれば、2人のキャラクターは学生を二分したときにどちらか側に属しているような立ち回りで、当てはめてしまうような気がする。主題歌の「青春アミーゴ」は当時のカラオケ部屋を制圧。振り付けもなぜか覚えていた。

いまの年齢になってみると新しい感情を覚える。自分の価値観形成も高校で過ごした時間が大きく関わっている。最もドラマでは共学で、自分は男子校という決定的な差があるのだが。勉強と部活と休み時間の大富豪にせわしなかったのはよく覚えている。

修二が彼女のまりこ(戸田恵梨香)に本音を告白するシーンなんかとてもいい。本当は好きじゃないけど、周りに彼女のがいると思われたいから付き合っていたと。
言われる側の気持ちは察するに値するが、告白する修二の気持ちもある程度理解できて、みていて苦しさを感じてしまうのだ。

女性側から見ればひどいやつだと言われて終わりかもしれないが、あくまで主人公の修二視点で今回は許してください。

本当は好きじゃなかった、というのはあなたが嫌いと言うよりもエネルギーがいることだ。過ごした時間が積もっている分に、根底にあった感情って言いづらくなってくる。きっとまったく好きじゃないわけはないだろうし、本当に興味なかったら関係を持っていなかっただろうし。自分から別れを切り出したこともあるし、言われたこともある。どっちもどっちでしんどいのは変わらない。

修二のこの感じに共感できるとたら、僕は大学生くらいでないと無理だったろう。僕の高校生はまだ子供過ぎた。男子校という言い訳もあるが。。

本当のことを伝えるのはとても勇気がいる。真実を扱うのパワーがいる。

作品は変わるが大好きな「デスノート」でLがライトに、『生まれてから一度でも本当のこと言ったことがあるんですか?』と言ったのを思い出す。(デスノートについてもいつか書こう)設定は空想的だが台詞や言葉の言い回し、原作もそうだが声優さんの演技最高。山口勝平さんのLのような演技できる人は他にいるのだろうかと思えるくらい最高。

嘘と真に立ち返れば、逆算すれば人は1日にどれくらい嘘をつくのだろう。

先日紹介した「伝え方が9割」には、人は平均して1日に22回お願いしているらしい。それくらい人は無意義で言葉を扱っているということだろう。

思っているよりも嘘をついているのかもしれない。嘘も人につく嘘と自分につく嘘があって、自分につく嘘の方が強烈ではないかと思う。修二の問題もまさにそれだ、自分に嘘をついて、周りが望む自分を演じて葛藤する。


再放送だと「ハケンの品格」もいい。これは2007年だから13年前。新作が放映される予定だったが、コロナで再放送に変更された。会社が舞台のドラマをよくも子供の頃に見ていたなと今になって思う。

超人的に様々な能力や資格を持つ主人公の大前春子は現実離れしているように思えるが、淡々を仕事をこなす姿は痛快だ。

自分は会社で働いたことがないから、実際の現場がどうなっているかわからないが、通常なら手の届かない少し先の世界と、もしかしたら一人くらいどこかにいるのではと思わせるリアル感がいい。リアルとアンリアルのバランス感が物語作る上で需要なのだろうと大学生の頃何と無く思っていたのを思い出した。

実際の会社はどうなんだろうか・・・ 知っている方がいたら是非教えてください。

自分の子供のドラマシーンを作った、もっとも大きなものは「TRICK」だ。

仲間由紀恵さん、阿部寛さん主演。当時はVHS録画していて、ガチで擦り切れるくらい見ていた。通常ドラマ以外にスペシャル、映画と全てチェックし外れ回はない。シーズン3まであってスペシャル、映画まで続いているのもファンが多い証拠だろう。でも、僕世代だと思ったより見ていた人がいない。何しろドラマの始まりは2000年20年前、ということは僕は6歳くらい。驚き。


今回紹介した、「野ブタ。をプロデュース」「ハケンの品格」「TRICK 」はHuluで配信しているので、気になった方はチェックしてください。

思い出の詰まった作品を見られるのは視聴者としたは嬉しい限りだが、そうではない人たちもいる。メディア関係の友達は今作っている作品より過去のものが人気だと複雑に思っているらしい。もっともコロナ関係のテレビは別だろうが。

予定ではもう少しで外出が可能になるだろう。

大好きなドラマを仕事終わりに見られる日が来るのを信じて。

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