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父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え

WFHで家にいる時間が増えたのでAmazonで本を買ってじっくり読んでいる。

我が家は中1の息子が居て、彼にこのタイミングでお金の話をしておきたいと思い立つ。しかし、テキストが無いとなかなか私も伝えにくいのでいくつか本をピックアップして私が要約して伝えて興味をもった本を息子が読むという順番で行っている。

その中で「内容が容易」「口語体で読みやすい」「最新の考えが入っている」という軸でいくつか選んで読んでみた。GW期間中やWFH期間中にお子さんと一緒に投資リテラシーを上げたいという方いらっしゃったらご参考までに。

また、こんな本があるよ、これも読んでみたら良いのでは?というものがあったら、ぜひ私のTwitterアカウントでmentionして伝えてもらえると嬉しいです。役に立ちそうなものは私もコメント付きでRetweetしていきたいと思います。

色々な本があるのだが、まずは一番手始めに読んで良かったなあ、妻もこれはわかりやすいという本を紹介したいと思います。

では行きます。

父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え です。

筆者がジェイエル・コリンズが自分の娘に投資の教えを伝えるために始めたブログから生まれた本。まさに私のニーズにぴったりの本だった。

彼が伝えたいことはシンプルな3つの原則である。

支出は稼ぎより少なくする。余りは投資する。そして、借金をしない。

そして、その具体的なやり方を口語体で語りかけるように伝えている。またこの本の良いところは「投資額の4%で1年を暮らせれば、経済的に自立している」とゴール設定している。

ここの「4%」と「暮らせれば」というのがミソである。

500万円の4%の20万円で一年暮らせる人は多くはないだろう。5000万円の4%の200万で暮らせる人はいる。

今度は逆に200万で暮らせないという人は「200万円で暮らすためにはどうしたらよいか?」という発想を促される。そのためには節約が必要である。自分に必要のないものを買わない、より低いコストで同じサービスを受ける方法はないかと考えるようになる。これは家計の中での費用対効果を考えることになり、子どもたちの金融リテラシーを高めるためにも有用だ。

そして、自分が得る金額よりも使う金額が少なくなれば、それが家計における利益となり、その利益は全て投資に回す。投資の金額が少なければゴールに達成するスピードは抑制される。

つまり、なぜ節約するのかは、節約すれば日々の投資金額を増やすことができ、投資金額で元手を増やせばゴールに近づくことができるといった説明になるわけである。節約しろ、投資を増やせだけではイメージが湧きにくいが、この本ではしっかり簡易にその説明がされているのが良い。

そして投資に回せる金額が増える生活になって、いざ何を買うかとなると、今度は成長率が高く、流動性が高く、投資対象として市場全体に張ることができる米国のインデックスファンドとなる。そしてそのインデックスファンドを買うときも極限まで経費率が低いもの、いわゆる手数料を無駄に払うんじゃないとたしなめるわけだ。

いくら利回りが良くても手数料で負けてしまっては本末転倒である。為替リスクが高い、変動リスクが高い、業種の偏りリスクが高い、更に手数料も高いだと、完全に手数料負けするパターンである。また、一回かって、すぐ売るというのも手数料負けするパターンである。

我々が考えないと行けないのは「こんな手数料で儲け出るの?」というものを買うくらいでちょうどよいと覚えた方が良いといえる。

ちなみに4%というの投資利回り、と言いたいところだが完全にイコールにはならない。税引き後の利益ベースで4%で回らないといけないから、利回りはもっと高い必要がある。結果としては、複利を見方につけて長期的にやる必要があり、一日でも早く長期的なインデックス積立投資をはじめろよ、となる。

ちなみに、著者が勧めているインデックスファンドは

バンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックスファンド(VTSAX)です。

上記のシェアクラスとして、日本でも知名度が高いVTIが出ていますね。投信としてVTIを買うことができる楽天証券の「楽天・全米株式インデックス・ファンド」の認知度が高いと思います。投信でなくても、直接VTIをETFでも買えます。

カン・チュンドさんがシェアクラスの説明しているので興味ある方はそちらも合わせてどうぞ。

あと債券についてはバンガード・トータル・ボンド・マーケット・インデックス(VBMFX)を勧めてますね。

株式と債券は値動きの異なるので組み合わせることを勧めてます。この説明はここでは省きます。ぜひ本書を御覧ください。

原則すぎて短絡的に儲けたい人にはまったく向かない本であるが、投資の王道、投資リテラシー、金融リテラシーを親子で学んで行きたい人にはおすすめの本です。


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