【第１章 -社会構造-第6節 】底辺が底辺である理由

世の中にはどれだけ働いても生活が楽にならず、家賃や生活費を支払うので精一杯な苦しい生活を送る人々が存在している。彼らは世間から「社会の底辺」と呼ばれており、中流階級以上の人間達は彼らの境遇を嘲笑している。底辺は自分自身の環境に満足しているはずもなく、一刻も早くいまの環境から抜け出そうともがき苦しむ。しかし、そんな彼らはなぜ底辺に没落したのだろうか？

もちろん、自然災害や不運な事故によって没落した人も居るだろうが、多くの場合は「自身の生活習慣」が招いた問題である。底辺が底辺であるのには理由があり、生まれ育った家庭環境の影響はあれども、「生活習慣の違い」が彼らの没落を齎しているのだ。底辺の生活習慣には共通点があり、一見すると自分のために行なっている彼ら行動は、結果的に自分の立場を貶める結果につながっているのだ。

「現在の自分」は「過去に自分が行った選択の結果」であり、「選択の積み重ね」によって人生が築かれる。自分に対して有利な行動を選択すれば有利な結果が返ってくるし、不利な選択をすれば不利な結果が返ってくる。底辺が底辺である理由は、日常生活の全てにおいて「リターンが無いマイナスの行動」を行っているからだ。しかし、そんな彼らの行動は、ホームレスやネットカフェ難民などの最貧困層に限らず、一般的な中流階級においても多くの人達に当てはまる。

あなたがいま、中流階級に留まっているとしても、彼らと同じ行動を取り続ければ、底辺への没落は避けられないだろう。本節では「趣味」「出費」「働き方」「行動指針」「精神世界」の５つのテーマで、底辺社会に没落した人間達に共通する考え方や行動を解説する。

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