9期目になりました。

昨期は新型コロナによる環境変化の中で、企業の血液とも言える『お金』を集め、肉体である『プロダクト』を構築し、栄養にあたる『仲間』とたくさんのチャレンジをした1年になりました。

安定した環境で成果が出しやすいのは、決められた仕組みとルールが整備された組織と言われています。つまり不安定な環境下においては、変化に柔軟に対応できる組織が成果をだしやすいという事になります。

当社のようなスタートアップ企業は、限られたリソース、必要最低限の仕組みの中で活動しているため変化に対して迅速に対応することができます。
先の見えない不安定な情勢の中で、仲間と共に走った1年を振り返りました。

画像4

※2021年1月に発表したパーソナライズサプリ「VitaNote FOR Light」

「こんな状況なので一旦白紙にします」

「Cash is King」「1年半分のRunwayを確保せよ」
昨年の春、多くの経営者がこの言葉に強い不安を覚え、
急いで金融機関回りをした方も多いと思います。

当社もいくつか検討していただいていた調達予定先から、
「一旦、投資をストップすることにしました」と連絡があり
急遽、過去に接点を持たせていただいたVCや銀行、事業会社に相談することにしました。銀行は同様の動きをされている方への対応で精一杯。救急時のトリアージ(優先順位をつけて選別する)を彷彿とさせる状況でした。
VCや事業会社の反応は様々で、今までと変わらぬスタンスの会社もあれば、このチャンスを逃すまいと鼻息が荒い会社、投資をストップするところもありました。模索しながらも正しく評価いただけるVCや事業会社(その1社が株式会社前澤ファンドです)と話しを進めていきました。結果として最も理想的なパートナーとご縁があり、継続して事業にチャレンジする時間を確保することができるようになりました。詳しくはこちら→『前澤ファンドから出資してもらうまでの話』

「新規投資を止めない」

「冬の時代を生き残るためにバーンレートを下げるべし」
つまり「費用の削減」「資産の現金化」「支払いサイトの改善」「新規投資の停止」をして生き残ることに集中すべきという事です。
何度も予算計画を修正し、バーンレートを下げる活動をしました。(細かいですが、給与振込手数料を下げるためにメンバーの銀行口座を某ネット銀行に変更してもらったりしました)一方で非常に難しい判断でしたが、「未来に向けた準備(新規雇用と新プロダクト開発)をしなければ目の前の課題(冬の時代)を乗り越えても未来がない」と思い、リスクを承知で新規雇用と新プロダクトの開発は進めることにしました。

そして6月、栄養バランスがスグにわかるワンコイン栄養検査キット
「VitaNote Quick」をローンチ。https://vitanote.jp/quick

画像2

電力や交通インフラが未整備な開発途上国でも利用可能な検査サービスを
満を持して発表することができました。

続いて8月には、フルスクラッチで開発してきた栄養改善アプリ「VitaNote」をローンチ。https://vitanote.jp/service/vitanote-quick

スクリーンショット 2021-03-12 20.54.14


検査から栄養改善まで一気通貫したサービスをお届けできるようになりました。

年が明けて1月には、
VitaNote Quickの検査結果からその人に適したサプリメント を提供する
「VitaNote FOR Light」の発売を開始致しました。
https://vitanote.jp/service/vitanote-for-base-supplement

パッケージ+ブロック+サプリ_comp

従来の画一的に提供するモデルから個別最適化へ。非科学から科学的に。
サプリの新しい時代の扉を開く事ができたと思っています。

現時点において、ハイリスクな選択が正しい判断であったかは分かりません。しかし、冬の時代を乗り越えることができ、未来に向かって進んでいる事実があります。

「非日常が日常になる」

今までと変わりなく同じような生活が続き、これからも続いていくと思っている生活が日常生活。この当たり前な生活が短期感で変化したのは高度成長期以降で初めての事。通勤し、オフィスでみんなと顔を合わせ、ランチや会食などで外食する当たり前だと思っていました。

当社では、東京都の外出自粛要請を踏まえ2020年3月30日にから「公共交通機関を利用しての出勤を原則禁止」「全従業員の在宅勤務を推奨」「会議・打ち合わせは原則自粛、オンライン会議システム等の利用の推奨」などの対応方針を定めました。

「変化は脳が拒否する」と言われているとおり、急な環境変化に多くのメンバーが困惑しているように感じました。この問題に取り組むためにボードメンバーでは定期的に議論を行っています。
議題はシンプルで仲間の健康(肉体的、精神的、社会的にも満たされる状態)のために、どのような感染予防対策をするか。互助コミュニケーションをとれるようにするか。高い生産性を上げる働き方を実現するか。といった内容です。
そんな悩みは、取り越し苦労かのようにみんな変化に順応しすごいスピードで成長しています。
「商品開発も商談も初めてだったのに名店で出しても恥ずかしくない商品を開発してきた」「一人では何もできなかったエンジニアが新しく入社仲間を教育しながら次々自身の役割を進めている」「新卒で社会人未経験にも関わらず、次々と新しいお客様との契約をしてきた」「大手企業からの転職なのにスタートアップの働き方にすぐに溶け込み、丁寧に水漏れを防いでくれている」「物流周りのシステム変更をトラブルゼロでやり切ってくれた」(他多数)
それぞれの役割をプロフェッショナルとしてやってくれています。

画像5

※全社mtgの様子


資金調達、新しいプロダクト開発を荒波の中でやってこれたのは、
組織と個人が変化に柔軟に対応できたからだと思っています。
会社設立から9期目です。
気がつけば創業から8年も経過しています。3名で開始した組織が40名以上になりました。人間だと9歳は小学校4年生で「反抗期の壁」と言われてるらしいので、少しずつ大人を指向しながら引き続き真面目にヤンチャしていきたいと思っています。

仲間、株主、お取引先の皆様と共に栄養課題の解決に向けて取り組んでいきたいと思います。
今期もお付き合いの程どうぞよろしくお願い致します。

★★絶賛採用しております★★
一緒にエキサイティングな人生を歩んでいく仲間を募集しております。
エントリーはこちら↓
https://www.wantedly.com/companies/yukashikado


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?