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出張の合間@Venezia

こんばんは。

今日は思わず6日振りのお休みなので、Veniziaに行ってきました。
とはいえ特急で2時間半かかるので、東京から大阪日帰りみたいなもんですね。
朝7時にホテルを出てMilano Centraleへ。
東京駅みたいなここからどこにでも行けちゃう駅なんだけどスケールがとにかく大きくて、ちょっと小人になった感を感じられるのが好き。肌感で言うと優に10階建て位の高さの吹き抜けが100m以上の幅であるイメージ。ここ以外で感じたことがない圧倒的な室内感とでもいうのだろうか。

早速チケットを買いに行くと自販機横で受付が空いてるから、最速&Best Priceを確認して取ってもらうと聞いてみたら「パスポートを持ってるか?」と聞かれて「ない」と答えると「身分証がないと直行の特急券は買えないから途中で乗り換えが必要になる」と言い出すので「過去数回そんなこと言われたことがない」と言っても売る気がないので「じゃあ自販機で買う」とその場を離れる。よくわからないロジックで意固地になる人ってどこの国にもいるよね。
結局自販機で当初買う予定だったチケットを買ってそのままプラットフォームに。こっちのメインステーション特有の何本もあるプラットホームが横にずらっと並んでそこから自分が乗る電車を見つけて乗り込むのって『これから旅に出るぞ!』って気持ちがより一層高まって好き(ここまでも既に旅なんだけど)。
日曜日ということもあってこちらの人たちもお出かけモードで、東京から大阪に行くまでの間に乗り降りがある様に、Belgamoや最近の映画でCall me by your nameでも舞台になったSirmioneがあるDesenzanoやロミオとジュリエットの舞台のVerona、中世の雰囲気を色濃く残すVicenzaなどでも乗客が入れ替わる。

そしてお目当てのVeneziaへ。
出張で来る(来ていた)MilanoとParisを除けば一番来ている街、Venezia。確か4回目。やっぱり海の中に浮かぶ街、街中を車はおろか自転車も走らず、ただ水路をサイズの大小あれどモーターボートが行き来して暮らしているその暮らしぶりが非日常過ぎて魅力されて止まない。
あまり興味を持っていないDisney seaが「ヴェネツィアみたいだよ」って言われた時に「じゃあベネチア行けばいいじゃん」って言ったら「マリー・アントワネットか!」と言われたのを思い出していつも思い出して姿勢を正し心を落ち着けてから駅に落ち立つ。ここも建物を抜けるとChiesa di San Simeon Piccoloがどーんと迎えてくれて「あ、また来たんだな」という実感を強く感じられる。

今回は歩くのも疲れたし、なんとなく込み入った街中を歩き回るよりも海を楽しみたくて水上バスに乗って、Veneziaのメインパートを時折てくてく歩きながら1周するプラン。まずは北に上って、そこから水上バスに乗って海に出たついでにガラスで有名なムラーノ島へ。

向こう側に見えるのがムラノ島


ガラスの作品はもちろん綺麗なんだけど、基本的にはインパクトがある作品はだいたい大きい重い高いで、なかなか買いたいと思えるものには出会えない。因みにVenezian Glassは硬度がとても高くて薄張りのものでもなければ多分割れないと思う。お土産物屋さんに置いてあるサクランボやサイコロのオブジェをわざと床に落とすデモンストレーションはいろんなところでやって実演してくれるから間違いないだろう。
前回来たときは水路に沿った目抜き通りを行って帰ってきたので、今回は右側を横切る感じで見て回る。メインの島?と比較してそこまで込み入っていないけれど基本的には街の雰囲気は一緒。込み入っていないせいか少し陽も多く感じられて明るいイメージ。ガラス屋さんを除きながら街散策をしていると生活感のある日常が垣間見えて面白い。

ガラス屋さんはいわゆるお土産物屋さんと工房なのか個人なのかの名前でやってるものがあってもちろん後者のものはなかなか見応えがあって面白い。ガラスの透明感も高い。
今回はたまたま見つけた個人作家さんのお店でクリスマスツリーのオーナメントを見つけたので両親と弟家族に購入。それと前回訪れて気に入った、一切商売っ気のおじさんがご自身の作品を打っているお店で前回も買った指輪を買い足した。

その後はまたメインの島に戻ってそこからぐるっと時計回りでぐるっとSaint Marco広場の方まで回り込んで最初の駅で降りてそこから公園みたいなところから街中を抜けてSaint Marcoを目指す。Veniziaなのに土があって気が生い茂った公園を歩くのはちょっと不思議な感じだけど、新鮮でいい。

卓球台があるのにはビックリした

ふと目を横にやれば海の向こうに周りの島々が目に入ってきてVeneziaにいることも実感できる。そして公園を抜ければVeneziaらしい込み入った街並みを歩くことが出来る。幅が1mしかない通路も抜けていくと目抜き通りに出たり街並みに飽きることがない。ゴンドラが渋滞する水路も超えていくとSaint Marco寺院に初めて裏からアプローチ。嘆きの橋も初めて逆側から見た。

裏面
表面(海側)

Saint Marco広場は工事中なのと日曜日でただでさえ人が多い上にグリーンベレーを被った人たちの集いもあってかなりの人込み。そこはササっと抜けて、対岸のZitelle教会を拝む。

そうこうしていると陽が傾き始める。また2時間半かかる帰りの電車の終電が19:48なので、それまでにVenezia大学で日本語を学んでいた同僚おすすめのお店で晩御飯をいただくためにそこからぐるっとまた右回りに大きな運河を抜けて特急の駅に戻ってくる。

そこから教えてもらったRistranteに10分ほど歩いて、おすすめのメニューと3日目連続となるTiramisuをいただく。

ホタテが入ったピスタチオソースのパスタ👌

海で風を感じて美しいガラス作品を見て、
陽に照らされて街を歩いて焼けて、
陽が暮れての水路沿いで美味しいものを食べて。
今回も充実のVeneziaでした。

帰りの電車はご多分の漏れず爆睡してあっという間にMilano Centraleへ、22:15に到着。(こちらの電車も比較的時間通り)
結局水上バスもぐらぐら揺れて踏ん張ったりして、トータル6時間以上乗り物に乗っていたのでふとした瞬間に揺ら着く笑
今日はぐっすり寝れそうです。

日本もスポーツの日でまだお休みですよね。
是非皆さんも、アグレッシブなりリラックスなり楽しくお過ごしください。


僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。

皆様も、良い週末を。

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