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藍5:藍の染料作り

おはようございます。
今日は昨日から一転しっかりめの雨が降っている。気温はすでに18℃を超えて暖かく過ごしやすい。この雨で落ちてしまう桜も多いのだろう。

さて、今日は栽培に関して復習してから染料作りのステップを見ていこう。

藍の栽培から収穫まで

3月上旬に種を蒔き、6月下旬~初夏の梅雨明けにまず1番刈りで最初の収穫を行い、さらにぐんぐん成長させて2番刈りを行なう。刈り取った葉は約2cmに裁断して葉と茎を分別、選別された藍の葉は天日で十分に乾燥された藁に詰めて保存といった流れだ。

ここからが、今日のメインとなる藍の葉を染料へ変えていく工程となる。

藍の染料作り

9月になると保存しておいた葉藍を寝床に入れる。その後は水だけをかけてひたすら発酵を促し、1週間に1、2度に水を打ち混ぜる「切り返し」という作業を繰り返しムラなく発酵させる。発酵の際、アンモニア臭で目が痛くなったり、熱気で窒息しそうになるという。
そんな中この工程を12 月初旬まで100 日ほど続ける事で、冷え込みが厳しくなる頃にようやく藍染めの染料「すくも」が完成する。このすくもを作る職人を「藍師」と呼び、藍の分量に対する水量は各家の秘伝とされる。すくも作りは五感が頼りで、藍師が気温や湿度の変化を見極めながら作業を進めすくもを完成させる。
こうして一年をかけて仕上げられたすくもは叺(かます:ムシロを二つ折りにして縫った袋)に入れて、全国の染師に送られる。すくもを運搬しやすいように臼で突き固めて乾燥させて扁円形の小さな塊にしたものが藍玉で、昔は藍玉の形で流通していた。

こうして「ようやく染料が出来てよかったね、めでたしめでたし」とならないのが藍のテゴワいところ。
染料ができたのにまだ染められないというのはどういうことか。明日は「藍を建てる」工程を見ていこう。(気になるでしょ?笑)

*上記の情報は以下のリンクからまとめています。

https://led-ai.pref.tokushima.lg.jp/ai/

http://www.japanblue-ai.jp/about/index.html


僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。

皆様も、良い一日を。

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